2013年1月8日、中國?北京市海淀區(qū)に住む小學(xué)5年生の強(qiáng)（チアン）くんは、ここ數(shù)日落ち込んでいる。クラス委員長に立候補(bǔ)した彼は、選挙活動(dòng)中、あるクラスメートにプレゼントを贈(zèng)った。ほかのクラスメートがそのことをみんなに暴露したため、強(qiáng)くんは學(xué)級委員長に再選できず、中學(xué)進(jìn)學(xué)時(shí)の成績優(yōu)秀者選考における「學(xué)級委員活動(dòng)による加點(diǎn)」を取得しそこねた。北京の小學(xué)校ではここ數(shù)年、強(qiáng)くんのように、學(xué)級委員長選出時(shí)にクラスメートに賄賂をおくるケースが決して少なくないという。賄賂は、大人社會(huì)に潛む「裏ルール」が學(xué)校の世界にも入り込んでいるという現(xiàn)実を示す一例に過ぎない。北京晨報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

小學(xué)生の間に蔓延しつつある「裏ルール」を根絶するポイントは、中學(xué)進(jìn)學(xué)時(shí)の成績優(yōu)秀者選抜に関係する各種評価?選出方法にある。北京の進(jìn)學(xué)中學(xué)校決定は、成績優(yōu)秀者の推薦入學(xué)と「電脳派位（コンピュータを用いた地域別自動(dòng)振り分け）」という2種類の方法で行われる。保護(hù)者の多くは、我が子を少しでも優(yōu)秀な中學(xué)校に入學(xué)させたいと願(yuàn)っており、推薦資格を得るための競爭がますます激化している。たとえば、西城區(qū)では、小學(xué)校の學(xué)區(qū)レベルでの「三好生（身體?學(xué)業(yè)?思想全ての面において優(yōu)秀な學(xué)生）」の割合は平均30％だが、市レベルになると、この割合は5％だけになる。もし、ある児童がクラス委員に選ばれ、市?區(qū)レベルの「三好生」になり、相応の加點(diǎn)を獲得すれば、クラスメートのライバル達(dá)にかなり差をつけることができる。

記者は、このような現(xiàn)象に関し、市內(nèi)6區(qū)の各小學(xué)校を取材した。各校のクラス擔(dān)任や大隊(duì)指導(dǎo)員から徳育擔(dān)當(dāng)副校長に至るまで、成績優(yōu)秀生の選抜に攜わる教員は軒並み、「選出プロセスで保護(hù)者が及ぼす影響は、ますます普遍的なものになっている」と口を揃えた。石景山區(qū)にある小學(xué)校の徳育擔(dān)當(dāng)副校長は、同校で過去に起こったエピソードを紹介した。「平素點(diǎn)は決して良いとは言えないある児童が、意外にも、クラス委員選挙で委員に選ばれた。クラスメートが、その子には選ばれる資格がないのではないかと疑問の聲を上げた時(shí)、小學(xué)5年の當(dāng)人はひとこと、『だって僕の家はコネがあるから』と答えた」。20年間教育に攜わってきたこの副校長は、教室で子供が口にしたこの一言を聞き、途方もない恥ずかしさを感じたという。

21世紀(jì)教育研究院の熊丙奇（シオン?ビンチー）副院長は、「歐米諸國では、児童の代表であるクラス委員は、他人に奉仕するという気高い意識(shí)を養(yǎng)い、実踐経験を積むためのポストとして位置づけられている。『裏ルール』が校內(nèi)に蔓延している問題を解決するには、成績優(yōu)秀者の選出と児童本人にもたらされる利益を、完全に引き離す必要がある」と指摘している。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KM?編集/內(nèi)山）