2013年1月10日、中國湖南省武漢市でこのほど、大學(xué)院修士課程に在籍する女子學(xué)生が就職活動に行き詰り、履歴書の學(xué)歴を「院卒」から「學(xué)部卒」に改ざんして就職活動を再スタートさせるという珍事件が起こった。この一件は院生の就職難に対する社會の関心を広く誘発した。5日付武漢晨報の記事を引用して中國青年報が伝えた。

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全國大學(xué)學(xué)生情報相談?就職指導(dǎo)センターがまとめた「全國大學(xué)卒業(yè)生就職狀況」によると、大學(xué)院受験者數(shù)が100萬人の大臺を初めて突破した2005年から2009年まで、院生の就職率は下降の一途をたどっている。2009年と2010年には、院生の就職率は學(xué)部卒の就職率を下回った。江蘇省人材市場の統(tǒng)計データによると、2011年卒業(yè)者の就職率を?qū)W歴別に見ると、修士課程院生は86．6％、學(xué)部生は90．3％、専科生（短大生）94．1％と、院生の就職率は専科生より約8％も低く、就職率と學(xué)歴が反比例するという現(xiàn)象が起こった。

このような狀況から、高學(xué)歴はもはや、理想的な仕事に就くための「通行手形」ではなくなったという事実が見て取れる。2003年の教育関連統(tǒng)計データと2012年の全國大學(xué)院學(xué)生募集要項を見比べると、年間の院生募集人數(shù)は、約22萬人から51萬7200人に増加、10年間で大きく拡大した。それに伴い、就職難という狀況も生まれた。中國人力資源?社會保障部（人社部）が発表した最新の労働統(tǒng)計年鑑によると、2010年の都市部における失業(yè)人口のうち、25歳から29歳までの男性の場合、學(xué)部卒業(yè)者の失業(yè)率は28．7％、大學(xué)院修士課程修了者は53．3％。同年齢層の女性では、學(xué)部卒業(yè)者の失業(yè)率は37．8％、大學(xué)院修士課程修了者は57．1％だった。この年齢層の院生のほとんどが新卒で、初めての就活にチャレンジしたものの、実際の失業(yè)率は學(xué)部生に比べ約20％も高い結(jié)果に終わった。30歳から34歳の場合も、院卒の失業(yè)率は學(xué)部卒より高い。特に女性でこの傾向が顕著に見られ、學(xué)部卒の失業(yè)率が8．2％であるのに対し、修士卒は28．6％だった。

教育部の統(tǒng)計データによると、現(xiàn)在、在校生を含め就職を希望している大學(xué)院生は全國で約160萬人いる。毎年、卒業(yè)シーズンになると、大學(xué)院修士課程修了者約50萬人が、この群に新たに加わる。一方、人材市場では、増加の一途をたどる求職者に対して就職口が全く追いついていないのが、ここ數(shù)年の現(xiàn)狀となっている。

院生の就業(yè)難の背景には、次の3つの問題點がある。1）大學(xué)院生の募集人數(shù)が拡大された後も、一部の大學(xué)ではハード面とソフト面とのアンバランス現(xiàn)象が生じ、院生教育のクオリティーアップが進(jìn)んでいないこと。2）就職に対する院生の希望や期待が総じて高いこと。長年、苦労して學(xué)業(yè)に勵んだ彼らは、職種や報酬についてかなり高い理想を持っている。妥協(xié)して望まない就職をするくらいなら、むしろ理想の仕事に就くまで「自宅待機」もいとわない構(gòu)えだ。3）多くの企業(yè)の立場からすると、院生には高額の報酬を支払わなければならず、また、院生が「待遇に関する希望は高いが、実務(wù)能力がそれに伴わないのでは」という心配も常につきまとう。損得勘定をした場合、明らかに學(xué)部生の方が「費用対効果」に優(yōu)れている。

また、「參考信息」の報道によると、院生募集人員を大幅に増加したことから、多くの大學(xué)では院生の數(shù)が學(xué)部生を上回るようになった。しかし、中國の大學(xué)院教育における科學(xué)研究能力は依然低く、「産學(xué)研（民間企業(yè)?教育機関?研究機関）」連攜チェーンが繋がっておらず、理論（セオリー）教育を?qū)g踐する力や院生を十分に指導(dǎo)できる「理論?実踐とも教える力を備えた教員」に不足しているという問題が存在している。このような狀況が、一部の大學(xué)院生の能力向上の足かせとなっている。

さらに、「新華網(wǎng)」によると、現(xiàn)在、大學(xué)や研究院で院生の指導(dǎo)にあたっているのは、ほとんどが教授や研究員で、その多くは理論の研究を?qū)熼Tとしており、學(xué)生の実際の需要や成長をバックアップする力は限られている。実務(wù)トレーニングの機會を提供することは、當(dāng)然不可能だ。院生を育成するプロセスで、理論の研究レベルを引き上げることだけに重點を置くあまりに、彼らがいざキャンパスを出た時の問題解決能力はほとんど育っていない。その結(jié)果、多くの院生が輩出されても、就職市場の需要を無視した教育を行ってきたため、大學(xué)?企業(yè)がいずれも「消化不良」?fàn)顟B(tài)に陥り、院生の価値は「下落」するほかなかった。

企業(yè)の狀況に目を向けると、現(xiàn)在、國內(nèi)で就職口を提供しているのは主に中小企業(yè)だが、中小企業(yè)は院生に人気がない。院生が中小企業(yè)を就職先として選ぶことに二の足を踏む理由として▽産業(yè)構(gòu)造が企業(yè)の雇用動向に影響を及ぼしている▽中小企業(yè)の発展の可能性には限界があり、従業(yè)員の雇用基準(zhǔn)も規(guī)範(fàn)化されていないなどが挙げられる。

以上から、院生の「生産過剰」という現(xiàn)狀を変えるためには、「大學(xué)」「個人」「市場」の3つの側(cè)面から変革のメスを入れる必要があることが分かる。大學(xué)は學(xué)生育成をめぐる価値観の転換を行い、「社會で実際に役に立つハイレベル人材」の育成を目標(biāo)に掲げる必要がある。院生自身は実踐力の基盤強化に努めるとともに、求職における自らの考え方や心理狀態(tài)を適宜調(diào)整していかなければならない。市場は産業(yè)構(gòu)造の調(diào)整?アップグレードと経済成長モデル方式の転換によってハイレベル人材の就職難を根本的に変えていくことが求められる。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KM?編集/內(nèi)山）