2012年度の第64回靜岡県西部高等學(xué)校英語(yǔ)教育研究會(huì)主催英語(yǔ)スピーチコンテストで、中國(guó)出身の靜岡県立浜松東高校1年生山口嘉美さんが「蕓術(shù)―國(guó)境を越えて」と題して熱弁をふるった。彼女の流暢な英語(yǔ)のみならず、自然な表現(xiàn)力と情熱に、會(huì)場(chǎng)には大きな拍手が巻き起こった。

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彼女の指導(dǎo)には、同高校の英語(yǔ)科山本志保美?源馬栄里教諭とALTジェニファー?ユーが當(dāng)たりました。山本教諭は「嘉美さんのエッセイが日中両國(guó)の青少年友好親善促進(jìn)への一石になればうれしく思います」と語(yǔ)っている。

以下は英語(yǔ)弁論大會(huì)での山口嘉美さんの原稿を修正?加筆した日本語(yǔ)訳。

私は中國(guó)で生まれ12歳まで中國(guó)で育てられました。両親が子供の頃は「Manhua」と呼ばれる中國(guó)の漫畫(huà)を読んでいたそうです。それは、うねる様な筆致で描かれた、中國(guó)の伝統(tǒng)的蕓術(shù)の一つである、「水墨畫(huà)」に近いものでした。私が子供の頃から、日本のマンガの要素がしだいに取り入れられるようになりました。

私はある文化に別の文化のよい點(diǎn)を取り入れることは大切なことだと思います。そうすることで、私たちは異なる文化を尊重することができるからです。私は絵畫(huà)を通じて日本と中國(guó)の文化を結(jié)びつけたいと思っています。そして私は絵畫(huà)を描くことに情熱を持っています。

私は蕓術(shù)こそが國(guó)境を乗り越えることができるものだと考えています。蕓術(shù)は私たちが話す言語(yǔ)のようにメッセージを伝えることが出來(lái)るからです。

昨年の春、生徒會(huì)が1年生に、「浜東祭」（學(xué)園祭）のために巨大なネット壁畫(huà)のデザイン募集を呼びかけました。私はポスターに3つの要素を描きました。1つ目は日本のシンボルとしての東京スカイツリー、2つ目は世界のシンボルとしてのオリンピックの五輪マーク、3つ目は中國(guó)のシンボルとしての中國(guó)國(guó)旗から取った星のマークでした。このポスターの中に中國(guó)人としてのアイデンティティーを示したかったのです。

はじめ、私は背景色に明るい赤を使い、美術(shù)の先生に見(jiàn)せました。ところが、先生は「赤い色の部分が多過(guò)ぎるから、日本の人たちは北京オリンピック用のポスターと誤解してしまうかもしれないよ」とおっしゃいました。私はこのアドバイスを受けて、赤色を青色に変えてみました。すると、はるかによいものになりました。

私は中國(guó)の蕓術(shù)の影響を強(qiáng)く受けています。そのため、私の絵は見(jiàn)た人々に中國(guó)文化の印象を強(qiáng)く與えるようです。今回のことでそれを?qū)g感しました。そこで、日本のポップアートの要素も取り入れたポスターを作ろうとして何回も描き直しました。やがてポスターは完成し、私がデザインしたネット壁畫(huà)を「浜東祭」で見(jiàn)ることができ、非常にうれしく思いました。私は誇らしい気持ちになり、私のイメージをネット壁畫(huà)に明確に表すことができるように助けてくれた美術(shù)の先生に感謝しました。

この夏、私は母の故郷の中國(guó)?長(zhǎng)春を訪ね、中國(guó)各地で多くの寫(xiě)真を撮りました。第30回靜岡県高等學(xué)校寫(xiě)真コンクールに、北京の裏通りで撮った寫(xiě)真を応募したところ、応募作品2622點(diǎn)の中から、入選することができました。

私は、蕓術(shù)は言語(yǔ)に似ていると思います。私は日本語(yǔ)と中國(guó)語(yǔ)を話します。また私の作品には日本と中國(guó)の両サイドの特徴が表われています。言語(yǔ)と蕓術(shù)が違う點(diǎn)は、蕓術(shù)では異なる要素を結(jié)合させて新しいスタイルを作ることが可能だということです。私がネット壁畫(huà)で行ったように、蕓術(shù)は國(guó)境を越え複數(shù)の文化を融合することができます。

アジアで初めてFIFA 女子世界年間最優(yōu)秀選手賞を受賞した澤穂希選手がこう語(yǔ)っています?！笁?mèng)は見(jiàn)るものではなく、かなえるものだ」。私は絵を描き続け、寫(xiě)真を撮り続けます。これらの蕓術(shù)を通して日本と中國(guó)の人々がより良い関係を築いていけるように、メッセージを伝え続けたいと思います。

現(xiàn)在日本と中國(guó)の関係は厳しい狀況にありますが、私たち若者の文化交流がその関係改善の突破口になることを願(yuàn)っています。（取材?編集/HY）