2013年1月18日、中國(guó)の東部?中部の各都市が連日濃霧に包まれており、深刻な大気汚染に見(jiàn)舞われている。気候條件の変化に伴い、濃霧は最終的に解消されるだろうが、政府と國(guó)民の環(huán)境保護(hù)に対する関心は風(fēng)と共にかき消されてはならない。環(huán)境汚染は社會(huì)の生産と生活に深刻な影響を及ぼしており、人々の健康に危害を加えている。環(huán)境保護(hù)、美しい中國(guó)の建設(shè)は一刻の猶予も許されず、書(shū)面や口頭だけのものとしてはならない。人民日?qǐng)?bào)（電子版）が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

霧は本來(lái)、一つの自然現(xiàn)象であり、古文書(shū)にも記載されている。詩(shī)人の朱自清が散文「荷塘月色」の中で描寫(xiě)した「青みを帯びた淡い霧が蓮池に浮かぶ」は、ぼんやりとした美しさを表現(xiàn)している。しかしながらこのほどの濃霧は人々に美しい印象を與えていない。

今回は中國(guó)の大半が濃霧に覆われた。これは地上の風(fēng)速の低下や高濕度など、自然條件と一定の関連性があるが、汚染物の排出量こそが深刻な汚染の張本人だ。北京市の環(huán)境保護(hù)部門(mén)は、石炭、自動(dòng)車(chē)、工業(yè)、砂塵などの汚染物の排出量が増加し、今回の濃霧による深刻な汚染の根本原因になったと表明した。これは中國(guó)の環(huán)境保護(hù)事業(yè)にとって深刻な警告である。

重點(diǎn)汚染企業(yè)の排出削減、施工會(huì)社の沙塵発生の防止、政府機(jī)関の一部の公用車(chē)の使用停止といった末端部の処理は臨時(shí)的な措置であり、長(zhǎng)期的?効果的なメカニズムを形成しがたい。環(huán)境汚染の現(xiàn)狀を改善し、環(huán)境悪化の流れを覆すためには、経済発展方式を徹底的に変化させ、エネルギー消費(fèi)の増加をより良く抑制し、省エネ?排出削減を推進(jìn)する必要がある。

環(huán)境保護(hù)部門(mén)は現(xiàn)在、効果的な法的手段を持たず、汚染企業(yè)の操業(yè)停止が効果的に実施されていない。最高5萬(wàn)元（約70萬(wàn)円）の罰金は汚染企業(yè)にとって痛くも癢くもなく、力を発揮していない。一部の地方は稅収?雇用などを考慮し、エネルギー消費(fèi)と汚染が深刻な企業(yè)の生産を黙認(rèn)し、さらには支援している。そのため環(huán)境保護(hù)部門(mén)の法執(zhí)行力の強(qiáng)化、汚染企業(yè)の厳罰化は、非常に差し迫った課題となっている。

客観的に見(jiàn)て、中國(guó)は依然として工業(yè)化の中期に當(dāng)たり、発展が遅れている。中國(guó)の1人當(dāng)たりGDPは米國(guó)の約10分の1だ。このような狀況下、エネルギー構(gòu)造の変更、クリーンエネルギーの使用推進(jìn)は、中國(guó)の省エネ?排出削減および環(huán)境保護(hù)にとって、現(xiàn)実的な手段である。

エネルギー構(gòu)造を見(jiàn)ると、中國(guó)のクリーンエネルギー発電は設(shè)備容量全體の3割に満たない。石炭は中國(guó)の一次エネルギー生産?消費(fèi)量のうち、約70％を占めている。今回の濃霧発生の直接的な原因の一つは、中國(guó)北方の暖房供給に伴う石炭燃焼の増加だ。毎年約40億トンの石炭が消耗されており、環(huán)境に深刻な負(fù)擔(dān)をもたらしている。汚染物の減少、特に汚染ガスの排出削減に向け、石炭を中心とするエネルギー構(gòu)造を変更し、石炭?石油などの化石エネルギーの使用をできる限り減らす必要がある。

長(zhǎng)期的に見(jiàn)ると、風(fēng)力エネルギー、太陽(yáng)エネルギー、水力エネルギーなどの再生可能エネルギー?クリーンエネルギーは中國(guó)のエネルギー供給を解決し、省エネ?排出削減を推進(jìn)する必然的な措置である。これらのエネルギーは現(xiàn)在、技術(shù)、コスト、送電、水資源の総量などによって制限されている。

天然ガス?原発の開(kāi)発強(qiáng)化もまた、実行性の高い選択肢だ。データによると、中國(guó)のシェールガス資源は種類(lèi)が多く、分布が比較的集中しており、採(cǎi)掘可能な埋蔵量が25兆立方メートル（青海省?チベット自治區(qū)を除く）に達(dá)する。これは中國(guó)の陸上の天然ガスと同等の量であり、米國(guó)の24兆立方メートルに近い規(guī)模だ。中國(guó)のシェールガスの埋蔵量は米國(guó)を大きく上回るとする分析もある。そのため中國(guó)はシェールガス採(cǎi)掘?開(kāi)発技術(shù)の改善を急ぎ、開(kāi)発コストを引き下げ、開(kāi)発による汚染問(wèn)題を解決する必要がある。同時(shí)に民間資本のシェールガス調(diào)査?開(kāi)発への參入を促すべきだ。

原発の開(kāi)発利用もまた、安全性を確保した上で安定的に推進(jìn)するべきだ?，F(xiàn)在の原発技術(shù)は安全性が保証されているとはいえ、福島原発事故により中國(guó)の原発開(kāi)発?利用のペースが亂されるべきではない。フランスなどの國(guó)では原発の発電量が全體の70％以上に達(dá)しており、中國(guó)の原発開(kāi)発は遅れが目立つ。原子力エネルギーは比較的クリーンで低コストなエネルギーであり、中國(guó)はその開(kāi)発利用を安定的に推進(jìn)するべきだ。

中國(guó)の石油対外依存度が57％に達(dá)し、60％に近づくにつれ、エネルギー確保の問(wèn)題が日増しに重要になっている。非伝統(tǒng)的エネルギーの利用拡大はエネルギー安全保障の需要であり、省エネ?排出削減実現(xiàn)に向けた効果的な手段である。石炭を中心とするエネルギー構(gòu)造は、矛盾と問(wèn)題が日々深刻化している。新エネルギー技術(shù)の成熟化に伴い、短期間內(nèi)に石炭を中心とするエネルギー構(gòu)造の変更が可能となった。

広範(fàn)囲の濃霧により引き起こされた數(shù)日間の深刻な汚染は、國(guó)民に対して環(huán)境保護(hù)の警鐘を鳴らした。濃霧が去った今、行動(dòng)を始める時(shí)が來(lái)た。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/YF?編集/TF）