史上最強(qiáng)の「居座り」、7日目突入！―重慶市

2007年3月29日午前8時(shí)半、北京市某新聞社の編集擔(dān)當(dāng)?王（ワン）さんは、出社と同時(shí)に急いで各社の朝刊を確認(rèn)した。彼が知りたいのは、先日大きな話題になった、重慶市の陸の孤島に居座り続ける「中國(guó)の歴史上最も有名な立ち退き拒否をしている住民」のニュースだ。このニュースは中國(guó)國(guó)內(nèi)だけでなく、米日刊紙ニューヨークタイムズにまで報(bào)道されている。

【その他の寫(xiě)真】

たくさんの朝刊をチェックした王さんだが、この件についての報(bào)道はなかった。それで彼はパソコンに向かって、ジャーナリストに人気の掲示板に書(shū)き込み、最新情報(bào)の提供を求めた。すると10分後、重慶市のユーザーが「3月29日午前現(xiàn)在、あの住宅は存在したまま。立ち退き期限経過(guò)から7日目を迎えたことになる。しかし3月26日以降、政府機(jī)関が報(bào)道を禁止しているため、ここ3日間は地元を含む中國(guó)國(guó)內(nèi)メディアが、報(bào)道できない狀況だ」と様子を報(bào)告した。

政府の報(bào)道規(guī)制についてメディア関係者は、「居座り住民の楊武（ヤン?ウー）さんとその妻は、メディアを利用して事態(tài)を大きくしている。今後真似をする人々が現(xiàn)れ、本來(lái)民間レベルで済む內(nèi)容が、政治的なレベルに変わってしまう。そのため政府は、社會(huì)に不安材料を與えないようにと、報(bào)道を規(guī)制しているのだ」と分析している。

陸の孤島に居座り続ける、この「中國(guó)の歴史上最も有名な立ち退き拒否をしている住民」は、重慶市九龍坡區(qū)鶴興路17號(hào)の219平方メートルの2階建て住宅に住む楊武さんとその妻。

3年前、楊さん宅は商業(yè)ビルの建設(shè)用地に指定されたが、立ち退き保証金額が開(kāi)発業(yè)者との間で折り合わず、立ち退かなかった。すると、工期を急いだ開(kāi)発業(yè)者は、楊さんがまだ住んでいるにもかかわらず、住宅の周囲を掘り下げてビルの基礎(chǔ)を作り始めた。そのため、楊さんの家は「陸の孤島」になってしまったのである。

この地區(qū)の管理局は2007年1月11日に楊さんに立ち退き命令を出したが、楊さん夫婦はやはり受け入れなかった。そのため管理局は裁判所に強(qiáng)制執(zhí)行を申請(qǐng)、3月19日に「23日までに立ち退かなければ強(qiáng)制執(zhí)行を許可する」との裁定を出した。しかし、楊さん夫婦は頑として聞き入れていない。そして、立ち退き期限が過(guò)ぎた現(xiàn)在も、いまだに強(qiáng)制執(zhí)行は行われていない。23日には重慶市で中國(guó)春期糖酒會(huì)が開(kāi)催され約15萬(wàn)人が參加、報(bào)道記者も多かった。また、先の全國(guó)人民代表大會(huì)で住宅などの私有財(cái)産を保護(hù)する「物権法」が成立したこともあり、関係部門(mén)は強(qiáng)制執(zhí)行に慎重な態(tài)度を取っているようだ。（編集?饒波貴子）