サッカー中國代表の監(jiān)督を退任したイタリアの名將マルチェロ?リッピ氏が中國メディアのインタビューに答え、中國人選手の問題點(diǎn)を指摘した。19日付で中國メディアの紅星新聞が伝えた。

リッピ氏はかつてユベントスを率いて95—96年の歐州チャンピオンズリーグを制覇したほか、06年のワールドカップ（W杯）ドイツ大會で自國イタリアを24年ぶりの優(yōu)勝に導(dǎo)いた世界屈指の名將。12年に中國スーパーリーグの広州恒大の監(jiān)督に就任すると、翌年にはAFCチャンピオンズリーグを制覇した。16年10月から中國代表を率いると、18年のW杯ロシア大會への出場こそ逃したものの、最終予選ではウズベキスタンとカタールに勝利し、半年間無敗を続けるなど躍進(jìn)。先日のアジアカップではベスト8に進(jìn)出した。

アジアカップでイランに0—3で慘敗した後、リッピ氏は「これまで見たことがないほど激怒した」と伝えられた。原因は、中國選手が「低レベルなミス」を3度繰り返し3失點(diǎn)を喫したことだ。記事は、取材を受けてもらえるまで1カ月かかったことを挙げ、「彼の怒りがどれほど大きかったかが分かる」とした。

記者はまず、問題の「ミス」についてリッピ氏に尋ねた?！弗ぅ楗髴椁吻?、あなたは繰り返しミスをなくすことを強(qiáng)調(diào)していましたが、結(jié)果、試合ではとんでもないミスが続きました。あなたはロッカールームでとても怒り、物を壊したそうですね。これほどまでに怒った理由は何だったのでしょうか」という問いに対し、リッピ氏は「怒った。そうだ。申し訳ない。私は確かに非常に怒っていた。イランに対して良いゲームをしようとした。多くの準(zhǔn)備をしたし、チームは熟していた。だが、私はある問題に気付いた。中國選手の問題だ。不幸なことに、彼らは親善試合をまったく重視しない。発揮するのは恐らく20～30％くらいの実力だけ。W杯予選など、重要な試合では100％以上を発揮するのだが」と語った。

そして、「実際、私は中國を率いて戦った大きな試合は3試合しか負(fù)けていない。1試合は韓國に、殘りの2試合はいずれもイランにだ。初めてイランに負(fù)けた時は、テヘランの10萬人の観客がつくる異様な雰囲気があった。そして今回（アジアカップ）の負(fù)けに私は非常に怒った。3つの大きなミスがあったからだ。試合の入りは悪くなかった。私たちは積極的にボールを奪いに行った。しかし、あの3つの致命的なミスで3點(diǎn)を奪われた。間違いなく致命的だった。なぜああなってしまったのか、今でも説明できない。（選手に）責(zé)任感や誇りはまったく感じられなかった」と切り捨てた。

アジアカップで中國代表の平均年齢が最も高かったことについては、「W杯予選に敗退した後、ベテランの選手たちは燃え盡きたようだった。だから、コンディションとモチベーションをあげてくれと伝えた。同時に、チームの若返りも試した。しかし、數(shù)試合を通じて気付いた。中國の若い選手たちは高いレベルの試合で爭う準(zhǔn)備ができていないとね。だから、アジアカップではベテランの選手たちを呼び戻すしかなかった。彼らはよく準(zhǔn)備していた。それは成績が証明している。私たちは5試合で3勝した。2敗した相手（韓國とイラン）はとても強(qiáng)かった。最後の試合はひどかったが」と語った。

さらに、中國での7年間の印象を聞かれると、「自分の仕事は素晴らしく、待遇も良かった。もっとうれしかったのは、中國や中國人との関係が良かったことだ。誇らしいのは、自分がいつも自信を持ち、周囲も私をとてもリスペクトしてくれたこと。中國のサポーターもクラブも、私をとてもリスペクトしてくれた。中國は人口が多く、世界で最も重要な國の一つ。私はここに7年も滯在した。わが家からとても遠(yuǎn)いところでね。これも、私が中國を去る本當(dāng)の理由だよ。私はここでの物語を忘れない」と述べた。

「中國（サッカー協(xié)會）側(cè)はあなたの仕事に満足していると思いますか」との問いには、「もちろん、アジアのベスト8はとても良い結(jié)果だ。みんながこの結(jié)果にとても満足している。中國はランキングでアジア5位になった。これは、4つの強(qiáng)豪國、イラン、日本、韓國、オーストラリアに次ぐ順位だ」「中國はすでに上に向かう道を歩んでいる。22年のW杯カタール大會で出場國が48に拡大されれば、中國はより簡単に先へ進(jìn)めるだろう。出場枠拡大は難しいかもしれないが、希望は常にある。不可能なことは何もない」と答え、今後の中國については「イタリア人監(jiān)督やコーチを招聘できれば、現(xiàn)在の技術(shù)や戦術(shù)に対する意識を活かすことができる。過去の経験を引き継ぐという意味でも、これがより現(xiàn)実的だろう」と語ったという。（翻訳?編集/北田）