キリマンジャロで出會った日本人、韓國人、中國人の違い―中國人學者

Record China    2019年2月21日(木) 21時40分

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中國メディアの観察者網(wǎng)は19日、「中國はこの領(lǐng)域で世界から100年後れている」とする中國人民大學重陽金融研究院執(zhí)行院長の王文氏のコラムを掲載した。資料寫真。

中國メディアの観察者網(wǎng)は19日、「中國はこの領(lǐng)域で世界から100年後れている」とする中國人民大學重陽金融研究院執(zhí)行院長の王文(ワン?ウェン)氏のコラムを掲載した。

王氏が指摘する「領(lǐng)域」とは「探検」だ。今年の春節(jié)期間に、王氏は數(shù)人の學者と登山隊を組んでアフリカ最高峰(5895メートル)のキリマンジャロに登ったといい、その過程で遭遇したさまざまな出來事から、國の発展について考えさせられたという。

まず挙げたのが、登山などの「探検」をする人が中國ではまだまだ少數(shù)であること。登山中に高山病で緊急搬送された歐州の登山者を目にしたといい、「こうした危険性からかもしれないが、キリマンジャロに登る中國人の數(shù)は、パリや東京、ロサンゼルスを旅行する人の數(shù)に遠く及ばない。ある統(tǒng)計では、年間300人前後だそうだ」と紹介?!傅巧秸撙蠚W米人がほとんどだが、日本人や韓國人も中國人より多い」とした。

その上で、印象深かったこととして次のようなエピソードを紹介した。

「道中、20人近くの日本の高齢者の登山隊を見た。平均70歳くらいだろうか。毎日の集合、食事、休憩の時には非常に秩序正しい。登るスピードは速くはないが足取りは安定していた。最後まで順調(diào)に登り切り、人々の喝采を浴びていた。韓國から來た若い女の子は自立しており、ポジティブで禮儀正しかった。現(xiàn)地ガイドの助けを受けながらも自力で登り切り、他の多くの登山者に深い印象を殘した。一方で、登山中に出會った中國の青年は4600メートルのところで現(xiàn)地の協(xié)力者に抱えられながら下山した?!翰荬胜嗓扦悉胜?、もう歩けなくなった』からだといい、周囲の人は頭を振った」。

順調(diào)に登り切った中國人登山者もいたというが、王氏は「一緒に登った多くの海外の登山者や現(xiàn)地の協(xié)力者から、私は何度も『日本人ですか?』と尋ねられたり、韓國語で『アンニョンハセヨ(こんにちは)』とあいさつされたりした。このことからも、日本人や韓國人がこの地で中國人よりも尊重されていることは明らかだった。そして、中國人がこうした場所に探検に出かけることが少ないことも表している」と論じた。

王氏はまた、「探検において、中國は世界から100年後れている」と指摘?!?8世紀以降、歐米人は多くの高峰を発見し、登ってきたことで、登山レベルで中國人を大きく引き離した。人類の探検史においても歐米人は國の誇りとなる記録を殘している。第2次世界大戦後、東アジアの経済の発展とともに、日本人や韓國人が登山探検隊の列に加わり、アジアを代表するようになった。一方で、中國はまだ始まったばかり。1991年に登山のオスカーと呼ばれる『ピオレドール賞』が設(shè)立されたが、ほぼ毎年歐米人が受賞し、ほかには日本人が數(shù)度受賞しただけだ」と説明した。

中國で「探検」が広まらない理由について、王氏は「おそらく社會はまだ、登山が知力、體力、財力、物力、気力、技術(shù)が結(jié)集されたものであり、総合的な國力を反映したものだということに気付いていないのだろう。今回のキリマンジャロの旅を例にすると、行って帰って來るのに8日、一人平均5萬元(約80萬円)かかる。この他に、登山用の裝備も購入しなければならない。コストは通常の海外旅行よりもはるかに高い。そのため、國が発展すればするほど登山者が増えるのも道理である」と論じた。

そして、「探検の精神は人類のDNAに刻まれた巨大なパワー?,F(xiàn)代人が15萬年前にアフリカで誕生してから、世界各地に広まった。探検精神を強く抱く者が時代をリードしてきた」とし、「現(xiàn)在、人類の新探検時代が幕を開けようとしている。人類の山、宇宙、海底、洞窟などへの理解は少なすぎる。人類発展の未來を切り開いていくには、探検精神を燃やす人々を激勵して行かなければならない。この方面で、中國人はこれ以上世界から後れを取ってはならない」と訴えた。(翻訳?編集/北田

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