2013年1月28日、中國(guó)?重慶市にある“國(guó)內(nèi)初の抗日戦爭(zhēng)記念公園”で、高級(jí)レストランが開(kāi)業(yè)していたことがわかった。これは、抗日戦爭(zhēng)に関わった軍人の邸宅を改裝したもので、歴史の遺産が見(jiàn)事に商業(yè)利用されてしまっている。中國(guó)青年報(bào)の報(bào)道。

【その他の寫(xiě)真】

重慶市は第二次大戦中、かの有名な「重慶爆撃」によって甚大な被害を受けた地域であり、比較的反日感情が根強(qiáng)く殘る地域である。そこに2010年6月、抗日戦爭(zhēng)を記念する國(guó)內(nèi)初のテーマパークとして開(kāi)園したのが「李子[土覇]公選遺跡公園」。4億6000萬(wàn)元（約66億7000萬(wàn)円）を投じて建設(shè)されたこの公園は、12萬(wàn)平米の敷地の中に市內(nèi)各地から文化財(cái)クラスの歴史建築を移築してきた施設(shè)だ。ここは當(dāng)初から専門(mén)家の間で「ただの模造品」「ホンモノを壊してニセモノをつくった」「子供と観光客騙し」とさんざんな非難を浴びていたのだが…。

今月初旬、そのうちの一棟が高級(jí)レストランとしてひそかに営業(yè)を開(kāi)始していることがわかった。建物は、四川省出身の軍人で當(dāng)時(shí)の四川軍の指導(dǎo)者を務(wù)め、國(guó)民黨政府下の四川省主席にも就いたことのある劉湘（リウ?シアン）氏の邸宅。黒い瓦に灰色のレンガと、外見(jiàn)は相変わらずの質(zhì)素なつくりだが、一歩足を踏み入れると床は総大理石にシャンデリアと豪華な內(nèi)裝である。3階建ての建物には11室の個(gè)室が設(shè)置され、1人500元（約7200円）のコース料理を提供するという。実は以前、園內(nèi)では劉湘の邸宅とは別の建物をシガーバーに改裝する計(jì)畫(huà)もあったのだが、さんざんな非難を浴びて頓挫したという経緯があった。今回のレストラン開(kāi)業(yè)も、やや人目を忍んでの靜かなものとなっている模様。

昨秋から引きずっている尖閣問(wèn)題が依然として日中間でくすぶり、反日感情も収まりを見(jiàn)せないこの情勢(shì)下、抗日戦爭(zhēng)の偉人の舊宅を商業(yè)施設(shè)につくりかえるとは、なんとも皮肉な話である。(翻訳?編集/愛(ài)玉)

※＜本日の中國(guó)TOPニュース＞では、中國(guó)の大手主要ポータルサイトによるニュースアクセスランキングから、注目の一記事をピックアップする。本記事は2013年1月28日付の中國(guó)大手ポータルサイト?新浪（Sina）のランキング7位の記事。