中國(guó)メディアの信息時(shí)報(bào)は21日、「オオカミの群れの襲來(lái)」と題する記事を掲載。先日のITTFチャレンジプラス?ポルトガルオープンで、早田ひなが元世界ランク1位の劉詩(shī)ブン（リウ?シーウェン）から金星を奪って勝ち上がり、優(yōu)勝したことに危機(jī)感を示した。

中國(guó)卓球界では以前から「日本が臺(tái)頭して來(lái)る」と言い続けられており、近年、その言葉通りに平野美宇や伊藤美誠(chéng)、張本智和ら若手が臺(tái)頭してきた。この狀況をイソップ寓話の「オオカミ少年」になぞらえ、「オオカミが來(lái)た」という表現(xiàn)を中國(guó)メディアは頻繁に使っている。そして、信息時(shí)報(bào)の記事はオオカミを「群れ」と表現(xiàn)。臺(tái)頭してきた選手が一人や二人ではないことを表している。

16日に行われた女子シングルス3回戦で、早田は4—2で劉に勝利。続く準(zhǔn)決勝では中國(guó)のカットマン、胡麗梅（フー?リーメイ）を4—1で破った。記事は早田について、「平野美宇や伊藤美誠(chéng)に比べ、中國(guó)での知名度はそれほど高くなく、伊藤と組むダブルスの選手という印象が強(qiáng)い」と紹介。一方で、「18年のITTFワールドツアー?グランドファイナルの女子ダブルスで優(yōu)勝するなど、中國(guó)のトップペアに何度も勝利してきたことが、早田に自信をつけさせたのかもしれない」と勝因を分析した。

また、「早田にはほかの選手にはない武器がある」とも。それは「身長(zhǎng)」のことで、「平野（158センチ）や伊藤（150センチ）が160センチに屆かないのに対し、早田は166センチ。これにより、カバーできる範(fàn)囲が広がる」とした。さらに、「早田は比較的臺(tái)の近くに立ち、攻撃的なプレーをする。短いボールの処理にたけ、フォアハンドの攻撃は力強(qiáng)く連続性がある。中國(guó)チームは早くから、將來(lái)的な脅威になる可能性があると見ていた」と伝えた。

その上で、「予想外だったのは、早田の飛躍のきっかけは中國(guó)が與えたことだった」と指摘。元世界ランク1位でリオデジャネイロ五輪金メダリストの丁寧（ディン?ニン）が、16年3月のカタールオープンで當(dāng)時(shí)15歳の早田を練習(xí)相手に指名した際、早田が丁寧から細(xì)かなアドバイスをもらったというエピソードを紹介した。そして、「丁寧と交流したことで練習(xí)への姿勢(shì)が変わった早田は、より自分に合ったプレースタイルを確立。技術(shù)も高まり、攻撃力が増した。これは、後に彼女が大きく変身する基礎(chǔ)になった」と伝えた。

記事は、「日本女子の『オオカミの群れ』は徐々にその姿を現(xiàn)しつつある」と指摘?！敢撂倜勒\(chéng)一人でも中國(guó)にとっては十分頭の痛い存在で、2年間研究しながらまだ攻略できていない。その上、早田ひなも出てきた。中國(guó)の形勢(shì)は間違いなく厳しくなっている」とし、「2020年の東京五輪を、早田ひな、伊藤美誠(chéng)、平野美宇はいずれも20歳という選手として伸び盛りの黃金期に迎える。開催國(guó)の優(yōu)位性にチームとしての優(yōu)位性も加わった。中國(guó)は確かに、楽観できない」と危機(jī)感を示した。（翻訳?編集/北田）