韓國では3月1日（サンミルチョル）が祝日になっている。1919年3月1日は、日本からの獨(dú)立を標(biāo)榜して民衆(zhòng)が立ち上がった日であり（3?1獨(dú)立運(yùn)動(dòng)）、それを記念してサンミルチョル（3?1節(jié)）が存在する。

今年はちょうど100年目にあたり、韓國では1月のはじめからいろいろな催し物がつぎからつぎへと登場(chǎng)している。最近の話題としては、1919年4月11日に中國の上海に「上海臨時(shí)政府」を樹立したのを記念して100周年にあたる今年4月11日を、臨時(shí)の祝日にしようという動(dòng)きが大統(tǒng)領(lǐng)府を中心にして起こっていることなどがある。趣旨としては、臨時(shí)政府樹立の歴史的な意味を國民皆で考えようというもの。まだ確定したわけではない?，F(xiàn)在世論収斂過程を進(jìn)めており、閣議の審議と大統(tǒng)領(lǐng)裁可を経て大統(tǒng)領(lǐng)令で確定される。たぶん可能性は大である。

2月27、28日の両日にベトナムのハノイで開催されることが決まった第二次米朝首脳會(huì)談の話題も勿論韓國では火急の話題だ。米朝の高官らが現(xiàn)在首脳會(huì)談での議題まとめに奔走している。今回の第二次會(huì)談も、去年6月の第一次のときのように、二人の首脳が実際に會(huì)談するのは、一日だけ（28日）行われる可能性が大きいようだ。

一日でも二日でもそれが重要なのではなくて、何が話し合われ、どんなことが決められるかが一番の重要事。ちょっと驚くことは、「非核化」の定義がまだはっきりとなされていないということ。つまりアメリカと北朝鮮とで「非核化」に対する共通概念がないというのである。なので今回の會(huì)談では「非核化」が何を意味するのかをはっきりさせることも重要議題の一つであるという。

朝鮮半島から核をなくすことが「非核化」ということであろうが、それを定義する？いったいどういうことなのか。筆者の感覚としては、非核化ということは當(dāng)然朝鮮半島から核兵器を全てなくすことという大前提はお互いに共通の理解であるけれど、そこにいたるまでの過程を具體的に、一つ一つ互いの話し合いで決めてゆくということなんだろうと思う。核の廃棄ではなくて核の凍結(jié)（英語ではfreeze）も議題として話されているという情報(bào)などもあり、完全非核化までのロードマップを提示できるかどうかが今回の第二次會(huì)談の最大のカギということになるりそうだ。核の凍結(jié)どまりになるのであれば、完全非核化からはほど遠(yuǎn)い低レベルの合意ということになり、さらには核の凍結(jié)が何を意味するのかもまた定義されねばならない煩雑な交渉になるわけだ。

第一次では、二人の仲のよい振る舞いだけが喧伝されたけれど、中味のない會(huì)談であったことは否めない。今回も同じようにただ會(huì)って食べてしゃべったということだけになってしまうことはありえないだろう。そんなことになれば「米さん、北さん、二人でなんの茶番劇をやってるの」と全世界の顰蹙（ひんしゅく）をかうことになる。完全非核化への歯車を一個(gè)だけであっても前に回らせることが是が非でも必要であり、またそうなるだろうと思う。

何が登場(chǎng)してくるのか。全世界が固唾を呑んで見守る中、キム?ジョンウン（金正恩）委員長(zhǎng)を乗せた列車はすでに平壌を発った。誰もが予想した北京訪問はせず、直接列車に乗ったままベトナムまで向かっているという。

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)も2月25日、米國を出発する。夫人のメラニア女史と娘のイバンカが同行するかはまだ確認(rèn)されていない。

去年6月の第一回會(huì)談でも世紀(jì)の談判と喧伝されながら中味のない交渉に終わった。さて今回の第二回會(huì)談。中味のほどが気になるところだ。

■筆者プロフィール：木口 政樹

イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県?米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。元三星（サムスン）人力開発院日本語科教授、元白石大學(xué)校教授。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。著書に『おしょうしな韓國』、『アンニョンお隣さん』など。まぐまぐ大賞2016でコラム部門4位に選ばれた。

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