日本ではこのところ、いわゆる「あおり運(yùn)転」が社會(huì)で広く問題視されている。運(yùn)転手が何らかのきっかけで、他の車や二輪車などに腹を立て、挑発的で危険な運(yùn)転を行うことだ。あおり運(yùn)転が原因による死亡事故も続出しているだけに事態(tài)は深刻だ。中國でもあおり運(yùn)転が社會(huì)問題となっている。「路怒癥（ルーヌージョン）」と呼ばれ病的な心理狀態(tài)の発現(xiàn)とされているが、効果的な対策はなかなか見當(dāng)たらないようだ。

最近では、福建省メディアの泉州網(wǎng)などが2019年2月23日付で、同省內(nèi)で同月18日に発生した「あおり運(yùn)転」の狀況を紹介した。片道2車線の道路で、後方から來た乗用車が前方の乗用車を追い抜こうとした際に、脇によけさせようとして警笛を鳴らした。

前方の車両は正常に走っていたが、後方の車の運(yùn)転手は「2車線を獨(dú)り占めしている」と思い、追い抜いてから今度は自分の後方を走るようになった乗用車の直前で數(shù)百メートルにわたり急ブレーキをかけたりしたという?！袱ⅳ赀\(yùn)転」をされた運(yùn)転手は道路脇に停車し、相手の車両が走り去るまで待った。

被害者側(cè)が、ドラブレコーダーが撮影していた動(dòng)畫を示して訴えたことで、警察が捜査を開始した。あおり運(yùn)転を行った車の持ち主の男を割り出し、出頭を求めた。男は危険運(yùn)転をした事実を認(rèn)め、「仕事の重圧で、いらいらしていな」などと供述。「とても後悔している」として、被害者に謝罪した。

被害者側(cè)は謝罪を受け入れた。中國では違法行為を犯しても重大な事態(tài)に至ってはおらず、被害者との和解が成立している場合には「寛大な措置」の対象となることも珍しくないが、警察はあおり運(yùn)転をした男に対して、3日間の行政拘留の処罰を科した。

內(nèi)モンゴルメディアの內(nèi)蒙古新聞網(wǎng)は2月20日、同月11日に同自治區(qū)オルドス市內(nèi)の草原上の道で、トラックと乗用車による「あおり運(yùn)転合戦」が発生したと紹介した。周囲を走行していた車が一斉に停止するなどの事態(tài)になったという。

結(jié)局は雙方の運(yùn)転手が車を降りて、毆り合いを始めた。記事によると、現(xiàn)地警察は2人に対していずれも、行政処罰を科したという。同記事は、「運(yùn)転手であるならば、『路怒癥』を克服せねばならない」「マナーを守ることができなければ、安全運(yùn)転はむなしい話になる」と論じたが、「路怒癥」あるいは「あおり運(yùn)転」を撲滅する具體的方法にまでは觸れなかった。（如月隼人）