2013年2月1日、中國國家統(tǒng)計局がこのほど発表したデータによると、2012年の中國の生産年齢人口（15?59歳）の絶対數(shù)が初めて減少し、前年比345萬人減となった。専門家は、「これは2012年に中國の人口面のメリットの転換期が訪れ、経済成長に大きな影響を與えることを意味する」と指摘した。人民日報（電子版）が伝えた。

【その他の寫真】

中國の高齢化の流れを変えることは不可能なため、心理的?政策的な準(zhǔn)備を整える必要がある。國連の基準(zhǔn)によると、中國は2000年ごろに高齢化社會に突入した。都市部?農(nóng)村部の経済バランスの不均衡、社會保障システムの不備といった原因により、中國では高齢者を効果的に養(yǎng)う生産力が不足している。高齢化の主因は出生率の低下と平均壽命の延長であり、社會の幸福における悩みと言える。

中國の高齢化社會の発展は、開始が遅れたが進(jìn)行が速いという特徴を持つ。先進(jìn)國?地域を見ると、例えばシンガポールが高齢化社會に突入した際の1人當(dāng)たりGDPは1萬ドル弱に達(dá)していた。その他の先進(jìn)國も前世紀(jì)に高齢化社會に突入した際、1人當(dāng)たりGDPが約5000ドルに達(dá)していた。しかし中國が2000年に高齢化社會に突入した際、1人當(dāng)たりGDPはわずか1000ドルほどで、「豊かになる前に年老いる」と稱された。これにより、中國高齢化社會の深刻さは増している。

高齢者の増加と生産年齢人口の減少に伴い、2?3人の生産年齢人口が1人の高齢者を養(yǎng)うことになる。これは中國の生産力の供給、生産、稅収にとって不利な影響である。都市部?農(nóng)村部の経済バランスの不均衡、社會保障システムの不備、生産年齢人口に學(xué)生や失業(yè)者が含まれること、都市部?農(nóng)村部の低所得者、事前退職者などを考慮すると、中國の労働力供給は深刻な課題に直面することになる。

中國の現(xiàn)在の基本的な社會保障システムは、現(xiàn)金主義會計を中心とする社會保険システムに基づくものだ。高齢化は同システムにとって最大のリスクになっている。生産年齢人口を基準(zhǔn)とする納稅者の減少、高齢者人口を基準(zhǔn)とする受給者の増加により、社會保険システム、特に基金の持続性に疑問符が打たれる。これを背景とし、企業(yè)退職者と機(jī)関事業(yè)単位退職者の年金で、異なる2つの政策を併用する「二重制度」が特に人目を引いている。これは日々加速する高齢化社會から出された基本的な要求だ。

高齢化を迎えると、高齢者の低所得?高消費(fèi)?低貯蓄率が問題となる。高齢者が増えるほど、社會の資本形成および投資にとって不利な影響がもたらされる。これは「人口面のメリットの消失」の主な理論的根拠だ。都市部への出稼ぎ労働者の人件費(fèi)高騰、春節(jié)帰省後の都市部の労働力不足といった社會問題は高齢化の氷山の一角である。

中國の高齢化は避けられず、これを逆転することも、先送りすることもできない。社會?経済の角度から見ると、高齢化がもたらす一連の課題を直視し、積極的に対応する必要がある。高齢化社會の対策の他に、関連する社會保障?醫(yī)療?教育?住居?経済発展?所得分配などの政策を?qū)g施し、全面的に準(zhǔn)備を整えるべきだ。そうすることにより、中國の高齢者は安心して消費(fèi)し、晩年を満喫することができる。中國の経済?社會もより良く調(diào)和的に発展するだろう。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/YF?編集/TF）