黃 文葦 2019年3月10日(日) 15時10分
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よく街でリクルートスーツ姿の若い女子を見つける。いわゆる就職活動をしている人たちだ。資料寫真。
よく街でリクルートスーツ姿の若い女子を見つける。いわゆる就職活動をしている人たち。電車の中でも、時々「面接注意事項」などを読んでいる人がいる。女子たちが黒い髪、黒い靴、黒いカバン…ちらっと見ると、ほとんど區(qū)別できない。勿論、就職活動の男子たちも同じくリクルートスーツ姿、似ているような髪、靴、カバンを身につける…
ネットで調(diào)べたら、「どのように面接試験で印象をアップさせるか」といった就職活動に関するアドバイスがたくさん載せられている。就職活動指導塾も存在する。その日(面接)のために、「表情」「笑顔」まで練習するわけである。面接の答えさえも正統(tǒng)派で無難であることが薦められているらしい。あえて言えば、まるで人をAI化しているようだ。
日本では面接はとても重視される。面接はすでに日本文化の一つになっているようである。しかし、正直言って、面接で人を見た目まで畫一化する必要があるだろうか。會社説明會の風景を見たら、まるで「リクルートスーツ部隊」である。試験官は「表情」「笑顔」の類似する人たちから個性的な人材を見つけられるだろうか。
因みに、生まれつき髪の毛が黒くない人たちもいる。メラニン色素がつくる機能が損なわれている遺伝子疾患がある。髪の毛や肌の色が白い。1萬~2萬人に1人の割合で生まれるとされている。最近のニュースによると、あるアルビノの若者が真っ白な髪で生まれ、「黒く染めた方がいい」と言われても首を縦に振らなかった。それで、就職活動にはいつも失敗している。それは、求職者の畫一化から生まれる偏見のせいではないか。
伝統(tǒng)は簡単に変えられない。日本も簡単に変えられない。それにしても、日本人の意識がちょっと変わって、もっと生き生きとしたらいいと思っている。
そもそも、就職活動自體には大変なエネルギーが使われる。多くの大學生が大學に入學すると同時に就職活動を意識し始めるらしい。就職と將來のことを気にしすぎて、大學生活の楽しみが減っていくではないか。勉強以外に、旅行?遊び?アルバイト?スポーツ?戀愛など、多めに體験したほうがいい。今の時代、もはや終身で一つの會社で働くわけではなくなる。面接でうまくいっても今後の仕事がうまくいくとは限らない。
さて、就職面接について、提案したいことがある。自分の一番おしゃれな服を著て、一番お気に入りのスタイルで面接に臨んだらどうだろう。リクルートスーツを著ていては、オリジナルな考えが出にくくなるかもしれない。スーツには畫一化のリクルートスーツに限らず、いろんなデザインがあるはず。自分らしい素敵な裝いが人の気持ちさらには性格にまで深く影響を與えるという説がある。勿論、求人側(cè)も求職者に対し、寛容な姿勢を見せてほしい。
いつか、日本人が「浮いてしまう」ことを恐れずにいられたらいい、若者が多様性を広げたらいいと思う。面接から意識を変えていこう。AI時代こそ、人の個性が求められるはずだ。
■筆者プロフィール:黃 文葦
在日中國人作家。日中の大學でマスコミを?qū)煿イ?、両國のマスコミに従事。十數(shù)年間マスコミの現(xiàn)場を経験した後、2009年から留學生教育に攜わる仕事に従事。2015年日本のある學校法人の理事に就任?,F(xiàn)在、教育?社會?文化領(lǐng)域の課題を中心に、関連のコラムを執(zhí)筆中。2000年の來日以降、中國語と日本語の言語で執(zhí)筆すること及び両國の「真実」を相手國に伝えることを模索している。Facebookはこちら「黃文葦の日中楽話」の登録はこちらから
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