交通インフラの整備が急速に進(jìn)む中國(guó)に「線路のない高速鉄道駅」があることを知っている人はどれぐらいいるだろうか。観察者網(wǎng)は4日、こうした「高速鉄道無(wú)軌道駅」について紹介する記事を掲載した。

記事によると、無(wú)軌道駅が最初に登場(chǎng)したのは中國(guó)南部に位置する広西チワン族自治區(qū)百色市の凌雲(yún)県。無(wú)軌道駅とは最寄りの高速鉄道駅までの直行バスが出る施設(shè)で、通常は高速鉄道が通っていないエリアに設(shè)置される。鉄道利用者はここでバスを待つだけでなく、高速鉄道の切符を買(mǎi)うことも可能だ。

交通事情が極めて悪い凌雲(yún)県では2016年12月19日に無(wú)軌道駅の供用が始まり、人々の移動(dòng)時(shí)間は大幅に縮まった。これまではバスを乗り継いで最寄り駅まで行く必要があったからだ。一例を挙げると、広東省広州市までの移動(dòng)時(shí)間は以前の10時(shí)間以上から7時(shí)間程度に短縮されたという。

記事は「無(wú)軌道駅のおかげで広西の多くの地域が高速鉄道ネットワークに組み入れられた」と説明し、「交通の利便性アップが観光客、ビジネス客の呼び込みにもつながる。人々の地元での就職を後押しし、脫貧困の早期実現(xiàn)も促してくれる」と指摘している。（翻訳?編集/野谷）