2019年3月5日、中國メディアの澎湃新聞に、トランプ米大統(tǒng)領と北朝鮮の金正恩（キム?ジョンウン）委員長による2回目の米朝首脳會談が物別れに終わったことに関連し「韓國の文在寅（ムン?ジェイン）大統(tǒng)領にとっては支持率回復のチャンスかもしれない」とする記事が掲載された。

記事はまず、「トランプ大統(tǒng)領が2月28日、ベトナム?ハノイで記者會見し、2回目の米朝首脳會談は合意に至らなかったと発表すると、各國メディアは殘念と伝えた。だが韓國側から見れば、文大統(tǒng)領は思いがけないチャンスを得たことになるかもしれない」とした。

そして、「文大統(tǒng)領の支持率は昨年10月以降、60％から50％へと低下し、回復の兆しは見られない。文大統(tǒng)領は2回目の米朝首脳會談を通じて支持率回復を望んでいたのかもしれない。だが會談は合意に至らないまま終了した。実際のところ、米朝が合意に至ったとしても、文大統(tǒng)領の支持率の大幅な上昇は望めなかったかもしれない。それは、この會談における文大統(tǒng)領の役割が限られていたからだ。しかし、この會談が合意に至らなかったことで、文大統(tǒng)領には活動のためのスペースが與えられた」とした。

記事は、文大統(tǒng)領が3月1日、米朝首脳會談の結果について「非常に殘念だが、これは両國関係正?；韦郡幛伪匾蔬^程だ」と述べたことを紹介した上で、「文大統(tǒng)領の言葉にあるように、これは米朝関係の発展における不可欠な部分だ。米朝の敵対は半世紀続いており、信頼を回復するプロセスを短期間で達成することは困難だ。完全な非核化は信頼が確立されないうちは実現(xiàn)不可能だ。したがって、米朝首脳會談の結果についてあまり悲観的である必要はない」「この結果は文大統(tǒng)領に活動のためのより多くのスペースを與えることになった。米朝の関係発展を促す上で、文大統(tǒng)領にはより大きな役割を果たすチャンスがある。2回目の米朝首脳會談後、トランプ大統(tǒng)領は文大統(tǒng)領との電話會談で、金委員長との間で仲裁役を果たしてほしいと要請したという」「南北首脳會談が再び開催され、そしてトランプ大統(tǒng)領が訪韓した際、文大統(tǒng)領は3回目の米朝首脳會談の実現(xiàn)に向けて、さらには米朝韓3カ國首脳會談の実現(xiàn)に向けて、トランプ大統(tǒng)領と踏み込んだ話し合いをすることになるだろう。文大統(tǒng)領は、米朝関係が谷間に入った時に何度も仲裁役を果たしてきた。今回もその役割を果たすことができれば、文大統(tǒng)領の支持率は回復するだろう。そして支持率のさらなる上昇の勢いは、韓國経済の回復といった國の根幹に関わる問題の上に確立されなければならない」とした。（翻訳?編集/柳川）