2019年3月6日、中國(guó)メディアの參考消息網(wǎng)にこのほど、「日本と中國(guó)が東南アジアという重要な地域で激しい爭(zhēng)いを繰り広げている」とする記事が掲載された。

記事はまず、「最近、フィリピンをめぐる日本と中國(guó)の動(dòng)きが大きな注目を集めている」とし、露通信社スプートニクがこのほど「中國(guó)はフィリピンへの公的支援の新たなパートナーになっており、最大の公的支援國(guó)である日本に追いつこうとしている」と報(bào)じていることを紹介した。

続けて、「格付け會(huì)社フィッチ?レーティングスによると、2000年以降の日本による東南アジアへのインフラ投資は総額2300億ドル（約25兆7300億円）に上っている」と紹介した。

そして、日本によるフィリピンなど東南アジア諸國(guó)への投資の増加について「経済」と「安全保障」という二つの観點(diǎn)から分析。経済的観點(diǎn)については「日本は高齢化と人口減少が深刻だ。國(guó)內(nèi)市場(chǎng)はすでに飽和狀態(tài)にあり、市場(chǎng)拡大の余地は非常に限られている。日本にとって最も重要な海外市場(chǎng)は中國(guó)だが、中國(guó)に過(guò)度に依存することは望んでいない。急成長(zhǎng)している新興市場(chǎng)としての東南アジアは、日本の重要な開(kāi)発目標(biāo)と見(jiàn)なされている。日本の投資の東南アジアへの移転は加速している。東南アジア諸國(guó)に代表される海外の新興市場(chǎng)は、日本企業(yè)の主な収益源になっている」とした。

安全保障的観點(diǎn)については「安倍晉三首相は16年8月、ケニアで開(kāi)催されたアフリカ開(kāi)発會(huì)議で、『自由で開(kāi)かれたインド太平洋戦略』を提案した。インド太平洋地域の中心にある東南アジアは、日本の『インド太平洋戦略』の重點(diǎn)地域だ。また、日本は資源が乏しく、毎年石油などの大口商品を輸入する必要がある。東南アジアは海上輸送の要所であり、日本が輸送の安全を確保する上で非常に重要な地域だ」とした。

記事はその上で、「日本と中國(guó)による東南アジア地域への投資が拡大する中、両國(guó)は競(jìng)爭(zhēng)する一方で協(xié)力の余地が大きいことにも目を向けるべきだ。將來(lái)的な共同発展の方法は、『協(xié)力』と『ウィンウィン』にあるかもしれない」と主張した。その理由について「日本と中國(guó)は経済面で相互に補(bǔ)完?依存する側(cè)面が強(qiáng)いこと」を挙げている。（翻訳?編集/柳川）