2013年2月10日、この日は中國(guó)の春節(jié)。春節(jié)は中國(guó)人にとって1年の中で最も盛大な祝日である。この時(shí)期、食事が重要な役割を果たす。食事は普段より豪華なものになり、連日宴會(huì)が開(kāi)かれる。

【その他の寫(xiě)真】

もちろんお酒も欠かせない存在。地域によってさまざまなお酒があるが、紹興酒は恐らく中國(guó)で一番老若男女に受け入れられているお酒ではないだろうか。特に年末年始宴會(huì)が集中する時(shí)期、紹興酒を飲んでいる中國(guó)人の姿を至る所で見(jiàn)かける。

在日紹興酒のスペシャリスト、有限會(huì)社デビスエルの鄭斌（ジョン?ビン）社長(zhǎng)の紹介では、春節(jié)になると家族で団樂(lè)の機(jī)會(huì)が増える。老若男女が同じ食卓を囲む際、誰(shuí)でも飲めるお酒が選ばれる。紹興酒は通常14?18度のアルコール度數(shù)である為、こういった場(chǎng)で重寶される。

さらに中華料理は概して油をたくさん使っていることが多いので、まろやかな味わいに加えて酸味もある紹興酒は、口の中をすっきりとさせ、料理を美味しく食べられるという効果もある。

このほか、春節(jié)期間中は宴會(huì)が集中し、二日酔いや悪酔いする人が多い。二日酔いの原因は、摂取したアルコールや分解過(guò)程でできたアセトアルデヒドが體內(nèi)に蓄積して體外へ排出されないため。紹興酒は豊富なアミノ酸を持っており、自然界には全20種類(lèi)のアミノ酸が存在するが、紹興酒にはその內(nèi)18種類(lèi)が含まれ、中でも必須アミノ酸と言われる9種類(lèi)すべてが含まれている。アミノ酸は、アルコールやアセトアルデヒドの分解を促進(jìn)させる働きがあるので、スムーズにアルコールを體外へ排出してくれる。これも春節(jié)中、紹興酒がよく飲まれる理由の1つだ。

紹興酒には「會(huì)稽山」「古越龍山」「塔牌」の3大ブランドがあり、いずれも日本で市販されている。在日紹興酒のスペシャリスト、鄭斌氏が経営している會(huì)社は、「會(huì)稽山」を取り扱っている?！笗?huì)稽山」は1743年（寛保3年）創(chuàng)業(yè)で270年以上もの歴史を持ち、紹興酒の銘柄として一番歴史のあるブランド。2007年には紹興酒として初めて「トップクラス黃酒」として中國(guó)政府に選ばれたという。（取材?撮影/太田雅幸）