2020年の臺(tái)灣次期総統(tǒng)選に再選出馬を表明した蔡英文総統(tǒng)が海外メディアを通じた情報(bào)発信に努めている。背景には臺(tái)灣と外交関係を結(jié)ぶ國(guó)が激減していることへの危機(jī)感などがあるとみられ、臺(tái)灣メディアは「中國(guó)の圧力をどの國(guó)?地域よりも先に受ける臺(tái)灣の努力を世界に伝えるのが狙い」と報(bào)じた。

獨(dú)立志向が強(qiáng)い民進(jìn)黨の蔡総統(tǒng)は2月20日、次期総統(tǒng)選への出馬を正式に表明。統(tǒng)一を目指す中國(guó)から臺(tái)灣を守ることなどが「私の使命であり、再選を目指す目的だ」と述べ、親中路線の最大野黨?國(guó)民黨を批判し、中國(guó)が要求する臺(tái)灣への「一國(guó)二制度」適用に反発する有権者に支持を訴えて反中國(guó)の姿勢(shì)を鮮明にした。

臺(tái)灣?中央通信社によると、蔡総統(tǒng)が海外メディアのインタビューに相次いで応じた理由について、民進(jìn)黨関係者は「米中貿(mào)易摩擦や中國(guó)の民主主義陣営への干渉などに國(guó)際社會(huì)の関心が集まる中、中國(guó)の圧力をどの國(guó)?地域よりも先に受ける臺(tái)灣のさまざまな努力を世界に伝える」「日本やその他の東アジア、東南アジア諸國(guó)に対する?yún)f(xié)力を呼び掛ける」などと説明した。

米CCNとのインタビューで蔡総統(tǒng)は中國(guó)が武力統(tǒng)一の選択肢を捨てていないことを念頭に「第一波の攻撃に耐えるだけの力がある」と強(qiáng)調(diào)?！傅谝徊à喂尼?、中國(guó)は國(guó)際社會(huì)からの圧力を受けると同時(shí)に、自國(guó)の経済や他分野への打撃をも受けなければならない」「われわれ自身が第一波の攻撃に耐えてから、全世界の他の國(guó)々がそろって中國(guó)に強(qiáng)い（抗議の）意思を明らかにして圧力をかけてほしい」として、米國(guó)を含む各國(guó)の支援に期待感を示した。

産経新聞との単獨(dú)會(huì)見では日本との「安保対話」に初めて言及した。インタビューの要點(diǎn)をツイッターに日本語(yǔ)で投稿し、「一國(guó)二制度」を拒否する姿勢(shì)やサイバー攻撃に関する日本との対話を望む考えなどを発信した。日本の外務(wù)省は「応じる考えはない」と回答したとされるが、臺(tái)灣の安全保障専門家は「臺(tái)灣と米國(guó)が安全保障面において連攜関係にあることを日本に伝え、臺(tái)灣は日本とも米國(guó)と同様の連攜関係を築けると示唆する意図があった」と分析している。

外交関係では2016年5月の蔡政権発足後、臺(tái)灣はサントメ?プリンシペ（16年12月）、パナマ（17年6月）、ドミニカ共和國(guó)（18年5月）、ブルキナファソ（18年5月）、エルサルバドル（18年8月）の5カ國(guó)と斷交。外交関係がある國(guó)は現(xiàn)在17カ國(guó)となっている。

臺(tái)灣外交部（外務(wù)?。─狭⒎ㄔ海▏?guó)會(huì)）にこのほど提出した報(bào)告書で「近年、國(guó)內(nèi)に多くの問(wèn)題を抱える中國(guó)は臺(tái)灣の國(guó)交國(guó)を奪うことで內(nèi)外の関心をそらそうとたくらんでいる」と指摘?！概_(tái)灣はこうした危機(jī)を転機(jī)に変えた上で、日米をはじめとする理念が近い國(guó)との連攜を進(jìn)め、民主化の経験を世界と共有したい」としている。（編集/日向）