中國で今、最も人気の商品といえば、おそらくスターバックスの「貓爪グラス」だろう。買うために徹夜で並んだ人もいれば、手に入れてネットで1000元（約1萬6000円）以上につり上げて転売する人もいる。経済専門家によると、「『貓爪グラス?fàn)帄Z戦』は流行に流されやすい消費(fèi)者の心理によるもので、人々が競って手に入れたがるこのグラスは、虛栄心を満たし満足感を與えてくれる」という。

■背景に流行に流されやすい消費(fèi)心理

このグラスは外側(cè)に桜の花がデザインされ、二重になった內(nèi)側(cè)は貓の手の形をしており、色のついた飲み物を注ぐとその形が浮かび上がり、まるでかわいらしい貓が手を振ってあいさつしているようにみえる。スタバが発売を開始する前から、ショート動畫コミュニティーのTik TokやSNSの小紅書などのアプリを通じて人気になっていた。定価は199元（約3200円）。手に入れようと、深夜にスタバ店舗前で待ち構(gòu)える人もいた。

スタバは毎年、「桜のシーズン」に桜モチーフのグラスやカップを発売しているが、今回のように特定の商品の人気が爆発したというケースはまれだ。なぜ「貓爪グラス」だけ人気が沸騰し、ネットで話題を集めるようになったのだろうか。

経済學(xué)者の宋清輝（ソン?チンフイ）さんは、「スタバの『貓爪グラス』の大人気の背景には、若い消費(fèi)者層のカワイイものを追い求める消費(fèi)心理がある。彼らは大金を投じることをいとわない。これが貓爪グラスに高いプレミアがついた根本的な原因だ。次に流行に流されやすい消費(fèi)心理がある。人々が競って手に入れたがるこのグラスは、虛栄心を満たし満足感を與えてくれる」と説明した。

今の若者の消費(fèi)には流行に流されやすく理性を欠くという傾向があり、人が手に入れたものを自分も欲しいと思い、役に立たない商品でさえ人が持っていれば欲しいと思っている?，F(xiàn)在、ショート動畫の営業(yè)販売をうまく利用できれば相當(dāng)の売り上げを上げられるが、商品の質(zhì)やサービスがしっかりしていないため、自ら評判を落として自滅するケースもある。消費(fèi)者は、ショート動畫（ブロガー）がすすめる商品やサービスを購入するときは慎重にならなければいけない。

中國EC研究センターの生活サービスECアナリストの陳禮騰（チェン?リーテン）さんは、「『貓爪グラス』は消費(fèi)心理をしっかりつかまえた。一般の消費(fèi)者に比べ、スタバのファンは消費(fèi)意欲がより高く、ロイヤリティーもより高く、人気商品を打ち出して消費(fèi)を喚起することは難しくない。だが同様に、ファンは消費(fèi)ニーズゆえに激しい反応をみせるので、理性を欠いた狀況の中でファンに良識を失わせ突っ走るよう促してしまう可能性もあり、今回の『貓爪グラス』の爭奪戦や価格のつり上げのようなことも起きる。よって企業(yè)は商品の投入や営業(yè)販売方法では規(guī)模ということをしっかり把握しなければならず、消費(fèi)者も理性的に消費(fèi)するよう注意しなければならない」との見方を示した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）