2019年3月15日、米ボーイング社の最新鋭機(jī)「737MAX8」が10日、エチオピアで墜落した事故の波紋が広がっている。同型機(jī)の墜落は昨年10月に続き2回目で、中國はいち早く運(yùn)航を一時停止。その後、停止は世界に拡大した。海外メディアは「ボ社にとって最大市場の中國の反応は懸念すべきだ」と伝えている。

B737MAX8はボ社のベストセラー「737」の発展型。2017年に初めて登場した。雙発のジェット機(jī)で最大座席は210席、航続距離は最大6570キロ。既存モデルより燃料の効率性が14％も優(yōu)れているという。全日空（ANA）も30機(jī)発注する方針を明らかにしている。

インドネシアのライオン?エアの同型機(jī)は昨年10月29日、ジャワ島沖に墜落。乗客乗員189人全員が犠牲になった。さらに3月10日にはエチオピア航空（ET）のアディスアベバ発ケニアの首都ナイロビ行きの便が墜落し、乗客乗員157人が全員死亡した。うち約20人が國連職員で、國籍別では米國人と中國人が8人ずつ含まれていた。

二つの事故は、ほぼ新品の機(jī)體が離陸後、間もなく起こした。事故原因は調(diào)査中だが、米ブルームバーグ通信は「相次いだ悲劇に同型機(jī)の設(shè)計上の欠陥を問う聲が上がっている」とも報じた。

中國國営新華社通信によると、中國民用航空局は11日、事故には「一定の類似性がある」として、安全上のリスクを厳格に管理するという原則に基づき、中國民間航空會社が保有する96機(jī)の同型機(jī)の運(yùn)航一時停止を命じた。歐州航空安全機(jī)関（EASA）も12日、歐州連合（EU）域內(nèi)におけるB737MAX8型機(jī)および同9型機(jī)の運(yùn)航を一時停止すると発表した。國土交通省も14日、日本への乗り入れ停止を外國航空會社に通知した。

米連邦航空局（FAA）はET機(jī)の事故直後、ボ社に緊急の改善措置を求める一方、「運(yùn)航停止まで求める根拠はない」との認(rèn)識を示していたが、13日になってトランプ米大統(tǒng)領(lǐng)は8型と9型の運(yùn)航を即時停止すると発表した。FAAの當(dāng)初の判斷は大手航空機(jī)メーカーであるボ社への影響を考慮したものともみられる。

ET機(jī)の墜落を受け、米ニューヨーク株式市場では11日、ボ社株が急落した。前週末時點で2390億ドル（約26兆5000億円）だった同社の時価総額は一時、300億ドル（約3兆3000億円）ドル程度減少した。

これについてロイター通信は「投資家の反応は事故による短期的な財務(wù)面の影響を恐らく過大視しているが、もっと大きな長期的脅威を反映しているのかもしれない。それは事故をきっかけに、世界最大の市場である中國で競合他社に門戸が開かれる恐れだ」と指摘?！钢袊魏娇諜C(jī)メーカーに門戸が開かれれば、ボーイングとエアバスが享受している高収益の寡占狀態(tài)は崩れ去るだろう」との見方を示した。（編集/日向）