2013年2月17日、韓國紙?朝鮮日報(bào)が「中國では蔣介石氏を再評価する動きが出ている」と伝えた。中國紙?環(huán)球時報(bào)が19日付でこれを國內(nèi)に紹介した。

【その他の寫真】

蔣介石率いる國民黨が國共內(nèi)戦で中國共産黨に敗れ、1949年10月に中華人民共和國が成立すると、中國本土では、蔣介石氏を「魔王」「蔣匪」などと呼ぶようになった。その人物像は一貫して殘忍?無能?強(qiáng)欲な獨(dú)裁者として認(rèn)識されてきたが、ここ4?5年、蔣介石氏を再評価する動きが徐々に現(xiàn)れつつある。

そうした中、中國や臺灣の米國大使館に勤務(wù)経験のある元外交官ジェイ?テイラー氏が著した「ジェネラリッシモ：蔣介石と近代中國へ向けての闘爭」が、2012年8月に中國本土でも出版されて注目を集めている。米政府が所蔵する蔣介石本人の日記などの資料によるもので、彼が欠點(diǎn)も持ち合わせる人物であったことは認(rèn)めながら、日本による侵略戦爭に勝利し、中國が現(xiàn)代化に向かうためには欠かせなかった“孤軍奮闘”の人物であったと描寫している?，F(xiàn)在、ネット上における本書へのレビューは5300件を超え、そのほぼ全てが「おススメ」の高評価を與えている。

また、華東師範(fàn)大學(xué)教授による朝鮮戦爭に関する著作などが次々に出版されているほか、中國から“敵將”とされてきた韓國の白善［火華］（ペク?ソニョプ）氏の著作が中國本土でも出版されるなど、これまで一般に觸れられることの少なかった多くの史実について公にされる方向に向かっているという。朝鮮日報(bào)の記事は最後に、「史実に忠実であろうとする成熟路線の中國に対し、既存の理念に縛られたままの韓國社會は実に見劣りがする」と結(jié)んでいる。（翻訳?編集/岡田）