中國の艦上戦闘機(jī)J-15（殲-15）が最近になり、バディー給油と呼ばれる戦闘機(jī)同士の空中給油訓(xùn)練を行っていることが分かった。中國メディアの環(huán)球網(wǎng)は2019年3月21日付で、空母の作戦能力を向上できる重要な意義を持つ能力の取得と解説する記事を掲載した。

記事によると、これまで実施されていた空中給油は大型の輸送機(jī)や爆撃機(jī)を利用した給油機(jī)を用いる方式だった。バディー給油は、同型を含む戦闘機(jī)を利用する給油だ。一般に、バディー給油は自軍の大型給油機(jī)を飛ばすには危険な的勢力圏內(nèi)での実施を想定したものとされる。

記事は専門家の説明として、バディー給油ならば緊急事態(tài)発生の場合にも相互に協(xié)力しながら帰還することができ、J-15のような艦載機(jī)についてより大きな意義を持つと紹介した。

なお、米海軍の空母はカタパルトと呼ばれる艦載機(jī)の射出裝置を備えている。カタパルトの運(yùn)用には高度な技術(shù)が必要で、中國の空母は今のところカタパルトを備えておらず、甲板先端を上方にそらせて発艦時(shí)に艦載機(jī)の揚(yáng)力を増す「スキージャンプ」と呼ばれる方式だ。

「スキージャンプ」方式の場合、カタパルトと比べて発艦時(shí)の重量制限が厳しい。そのため、空母でJ-15を運(yùn)用する場合、陸上基地から発進(jìn)させる時(shí)と比べて、燃料や搭載武器が大きく制約され、性能を十分に発揮させることが難しいとされる。

そのため、空中給油の選択肢を増やすことは、J-15など中國の艦載機(jī)にとって、スキージャンプ方式の空母による制約を軽減するためにも、特に重要な技術(shù)とされる。J-15が空中給油のために搭載する給油ユニットは、ロシアが開発して給油機(jī)のIl-78やSu-27UBなどが利用するU(xiǎn)PZ-1のシリーズのコピーとされる。（翻訳?編集/如月隼人）