目まぐるしく動(dòng)く激動(dòng)の世界情勢(shì)にあって、中國(guó)とヨーロッパの急接近に注目せざるを得ない。習(xí)近平國(guó)家主席は3月下旬にヨーロッパ諸國(guó)を歴訪、イタリアでは「古代のシルクロードをよみがえらせ、各國(guó)の人民に利益をもたらしたい」と言い放った。習(xí)氏が2013年に提唱した巨大経済圏構(gòu)想「海と陸のシルクロード（一帯一路）」は中國(guó)と歐州を結(jié)んだ古代の交易路がモデルで、マルコポーロの時(shí)代にイタリアはその発著點(diǎn)だった。

米中経済摩擦が長(zhǎng)期化する中で、中國(guó)は歐州への接近を強(qiáng)めている。習(xí)氏は昨年末にもポルトガルとスペインを訪ねているが、今年初めての外遊先もイタリア、モナコ、フランスと歐州3國(guó)となった。

中國(guó)?イタリアの一帯一路に関する覚書(shū)では自由貿(mào)易や多國(guó)間主義の重要性を確認(rèn)し、港灣を含むインフラ整備やエネルギー分野などの協(xié)力で合意。協(xié)力には通信技術(shù)分野も含まれ、米中が対立する次世代通信システム「5G」の主導(dǎo)権爭(zhēng)いで、中國(guó)を利することになりそうだ。米國(guó)は華為技術(shù)（ファーウェイ）製品の排除を歐州各國(guó)に要求しているが、ファーウェイは2000年から歐州で事業(yè)展開(kāi)し、攜帯端末や通信設(shè)備が浸透している。英國(guó)の情報(bào)當(dāng)局はファーウェイの5G 參入について「リスクは管理可能」と分析。ドイツも5G周波數(shù)の入札に「特定企業(yè)を排除しない」方針を示している。

フランス公式訪問(wèn)では保護(hù)貿(mào)易反対や気候変動(dòng)対策などで連攜を確認(rèn)。中國(guó)が歐州航空機(jī)大手のエアバス300機(jī)を購(gòu)入する大盤(pán)振る舞いを演出し、マクロン大統(tǒng)領(lǐng)から一帯一路に「注目し、重視する」との言質(zhì)を引き出した。

マクロン大統(tǒng)領(lǐng)は習(xí)主席の訪仏に合わせ、異例にもドイツのメルケル首相、歐州連合（EU）のユンケル歐州委員長(zhǎng)を招きパリで4者會(huì)談を行った。米國(guó)第一主義を掲げるトランプ政権と各分野で溝が深まっている現(xiàn)狀を踏まえ、歐州全體として中國(guó)と協(xié)調(diào)していく姿勢(shì)を內(nèi)外に示した格好である。仏大統(tǒng)領(lǐng)府で行われた會(huì)談の冒頭、歐州3首脳が習(xí)氏をにこやかに出迎えた光景は象徴的だと思う。習(xí)氏は、中國(guó)とEUの関係強(qiáng)化のために「不信」を乗り越える必要性を説き、4首脳は地球溫暖化対策や貿(mào)易?投資などにおける多國(guó)間主義の重要性を確認(rèn)した。

トランプ政権のアメリカ?ファースト主義に対抗して、歐州諸國(guó)と中國(guó)の多國(guó)間経済協(xié)力が議論されたことになる。歐州諸國(guó)にとっては、中國(guó)マネーの導(dǎo)入で経済発展と雇用増を期待したいところである。市場(chǎng)は「政経分離」であり、中國(guó)マネーの受け入れによって企業(yè)業(yè)績(jī)が改善すれば歐州株の「反発」が期待できるという。

特に「EU離脫」に揺れる英國(guó)は対中接近が目立ち、中國(guó)製原発の導(dǎo)入が計(jì)畫(huà)されている。南歐諸國(guó)では、厳しい構(gòu)造改革実行という條件つきの國(guó)際通貨基金（IMF）援助よりは、當(dāng)座は「物言わぬ」中國(guó)の出資のほうが好ましいと考えているようだ。トランプ政権が地球溫暖化対策の枠組み「パリ協(xié)定」など多國(guó)間の枠組みに背を向けていることも、中國(guó)の存在感を高める結(jié)果につながっている。

世界は激動(dòng)し、大きな「地殻変動(dòng)」が起きている。目を凝らして事態(tài)の推移を見(jiàn)ていきたい。

＜直言篇85＞

■筆者プロフィール：立石信雄

1959年立石電機(jī)販売に入社。1965年立石電機(jī)（現(xiàn)オムロン株式會(huì)社）取締役。1995年代表取締役會(huì)長(zhǎng)。2003年相談役。 日本経団連?國(guó)際労働委員長(zhǎng)、海外事業(yè)活動(dòng)関連協(xié)議會(huì)(CBCC)會(huì)長(zhǎng)など歴任。SAM「The Taylor Key Award」受賞。同志社大名譽(yù)文化博士。中國(guó)?北京大、南開(kāi)大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問(wèn)教授や顧問(wèn)を務(wù)めている。SAM（日本経営近代化協(xié)會(huì)）名譽(yù)會(huì)長(zhǎng)。エッセイスト。

■筆者プロフィール：立石信雄

1959年立石電機(jī)販売に入社。1965年立石電機(jī)（現(xiàn)オムロン株式會(huì)社）取締役。1995年代表取締役會(huì)長(zhǎng)。2003年相談役。 日本経団連?國(guó)際労働委員長(zhǎng)、海外事業(yè)活動(dòng)関連協(xié)議會(huì)(CBCC)會(huì)長(zhǎng)など歴任?！弗蕙庭弗幞螗趣?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=ノーベル賞'>ノーベル賞」といわれるSAM（Society for Advancement of Management）『The Taylor Key Award』受賞。同志社大名譽(yù)文化博士。中國(guó)?北京大、南開(kāi)大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問(wèn)教授や顧問(wèn)を務(wù)めている。SAM（日本経営近代化協(xié)會(huì)）名譽(yù)會(huì)長(zhǎng)。エッセイスト。