桜と和服が浮き彫りにする日中関係の課題とは?―華字メディア

Record China    2019年4月6日(土) 8時40分

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3日、日本新華僑報網(wǎng)は、「桜と和服を見た時、愛憎入り混じった感情を持つ中國人がいる」と指摘した文章を掲載した。

2019年4月3日、華字メディアの日本新華僑報網(wǎng)は、先月、武漢大學(湖北省武漢市)で起きたトラブルについて、北京大學國際関係學院教授の梁云祥(リアン?ユンシアン)氏の「桜と和服を見た時、日本を強くイメージするあまり、愛憎入り混じった感情を持ってしまう中國人がいる」と指摘した文章を掲載した。

3月24日、桜の名所として知られる武漢大學(湖北省武漢市)で男性2人が和服のような格好で花見をしようとして、警備員に取り押さえられるトラブルが発生した。10年前の2009年3月21日にも、同様に武漢大學の桜を楽しんでいた浴衣姿の母娘へ、見物客から罵詈(ばり)雑言が浴びせられる騒ぎが起きた。

武漢大學の桜並木は、1930年代に同大學を占領した舊日本軍が植えたのが始まりで、日中國交正?;越丹?973年、日本から周恩來首相に送られた桜のうちの數(shù)十株が武漢大學に植えられ、さらに1980年代から90年代にも日本から桜が寄贈されたという。梁氏は「日本文化を象徴するアイコンである桜と和服がそろうと、日本を強くイメージするあまり、排斥しようとする中國人がいる。武漢大學もその事を予想して、17年前に禁止規(guī)定を作ったのだろう」と指摘した。

梁氏はさらに「桜と和服はきれいだが、中國社會は少しでも日本と関係がある事柄に敏感に反応し、感情がもつれてしまう?!簮墼魅毪昊欷袱搿护趣庋预à?。中國人は公の場では日本を好きだとは言わないが、昨年だけでも800萬人以上の中國人観光客が日本を訪れた。桜と和服を見た中國人は、自然や文化の美を感じながらも、過去の苦い記憶も忘れることができない。桜と和服が悪いのではない。それを見た時の人々の感情といかに向き合うかに問題がある」と述べた。

梁氏は「道徳に反したりしていなければ、何を著ても個人の自由だし、和服を著て桜を見るだけで悪口を言われたり、暴力的な衝突が起こるのは、ばかばかしくて情けなく思う。だが、このトラブルから日中両國関係の改善をさまたげる一部の國民の心理的な対立が見えた。戦後70年以上たった今、交流や協(xié)力を通じて両國民の心理的な対立をどうやって乗り越えるかが、日中両國政府や國民が向き合わねばならない今後の課題だ」と述べた。(翻訳?編集/原邦之

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