サッカーの中國2部リーグの試合で用いられたビデオ判定（VAR）の一幕を、スペインメディアがやゆした。中國のサッカー専門メディア?虎撲足球が31日付で伝えた。

このほど行われた上海申キン足球倶楽部対黒竜江FCの試合の57分、黒竜江FCのゴールシーンがオフサイドかどうかを判斷する際にVARが用いられた。その際、別室で映像を検証している審判が、モニターに白い紙を當(dāng)てながら選手の位置を確認(rèn)している様子がカメラに映し出された。

これをスペイン各メディアが相次いで報じた。マルカは「最も獨(dú)特なVARが中國に、1枚の白い紙が試合を決める」、アスは「VARは中國で説明が難しい運(yùn)用のされ方、1枚の白い紙でオフサイドか否かを決定」、ラ?バングアルディアは「中國では、ビデオ?アシスタント?レフェリーが紙でオフサイドを判定」と報じ、Cadena SERは「メイド?イン?チャイナのVAR」と皮肉った。この他、ある番組の司會者は、モニターに紙を當(dāng)てる審判のしぐさをまねしてちゃかしたという。

こうした皮肉の聲は中國國內(nèi)からも上がっており、映像メディアの梨視頻は「全面的に後れている！」と題して伝えた。ネットユーザーからは「（中國式VARは）新4大発明の一つだ」「中國サッカーはすべてがアマチュア」「中國サッカーはピッチの中から外まで、選手から審判まで、恥をかかないところが見當(dāng)たらないな」「中國サッカーに進(jìn)歩が見られたためしがない」といった聲が並んだ。

中國では、審判が紙を使って判定したこと自體が大きくピックアップされ皮肉の対象になっているが、本當(dāng)に問題なのは判定の結(jié)果「オフサイド」として取り消されたゴールが、実際はまったくオフサイドではなかったことだ。自國のサッカーたたきに熱を上げる中國のユーザーでも気付いている人は少ないようで、この點(diǎn)を指摘するコメントはごくわずかだった。（北田）