2019年4月2日、新浪新聞の微博アカウント頭條新聞は、中國の俳優(yōu)が「日本人は北京を8年間占領(lǐng)したのに、どうして故宮の文化財(cái)を奪ったり故宮を破壊したりしなかったのか」と微博でつぶやいたことが、大きな議論を巻き起こしたと伝えた。

記事によれば、俳優(yōu)の趙立新（ジャオ?リーシン）さんが2日、自身の微博アカウント上に「日本人は北京を8年間占領(lǐng)したのに、どうして故宮內(nèi)の文化財(cái)を略奪したり、故宮を焼き払ったりしなかったのか。これは侵略者の本性に合致するのか」と書き込んだ。趙さんは3月31日にも「英仏連合軍はどうして円明園を焼き払ったのか」との疑問をつぶやいている。

記事は、歴史認(rèn)識をめぐる趙さんの発言が大きな議論を呼び、中國共産黨系メディアや共産黨青年団、さらには「中國反邪教」のアカウントが次々と「認(rèn)識があまりにも無邪気すぎる」「自國の歴史についてちゃんと知っておくべきだ」など批判的なつぶやきを発信したことを伝えた。また、故宮の文化財(cái)が無事だったのは、當(dāng)時(shí)の政府が別の場所に避難させていたからだと説明するユーザーもいたことを紹介している。

この件について、微博のユーザーは「この俳優(yōu)は蕓能界を引退したほうがいい」「封殺されたいのか？」「これまで好感を持っていた俳優(yōu)だったけど、今はもう全く好感が持てない」「俳優(yōu)は良い演技をするのが本分。SNSはなるべくやらないほうがいい」などの批判や、趙さんの國籍がスウェーデンであることに言及し「この人は中國人じゃないから」「スウェーデン人よ、自重せよ」とのコメントを浴びせるユーザーも見られた。

一方で、「誰の権利も侵していないのにここまでたたかれるとは。いわゆる言論の自由ってのはこれか」「過去の歴史について少しは知っておくべきだ。政府が知ってほしくないことを除いてね」「実は侵略期に日本が行った破壊よりも、中國人が自分で盜んで外國に売り払った方が多かった」などのコメントも寄せられている。

なお、指摘を受けた趙さんは3日、自身の微博アカウントに謝罪文を投稿した。（翻訳?編集/川尻）