中國(guó)では、4月に入ると、すぐに三連休を迎える。この三連休は、清明節(jié)（せいめいせつ/チンミンジエ）と呼ばれる伝統(tǒng)的な祝日だ。清明節(jié)とは、墓參りをして先祖を偲び、墓掃除をする風(fēng)習(xí)があり、日本のお盆のようなもの。

【その他の寫真】

この清明節(jié)は、舊暦の春分の日から數(shù)えて15日後になるため、毎年、その日付が変わる。そして、今年は4月5日（金曜日）が清明節(jié)で法定休日となり、5日から7日までの週末を含めた3日間が三連休となる。

この時(shí)期は、上海でも墓參りに行く人で、上海近郊都市に向かう列車やバスも混雑するし、マイカーで移動(dòng)する人も多いため、道路も渋滯する。そのため、この三連休を外して、日にちを少し早めにずらして墓參りに行く人も多い。そして、やはりこの時(shí)期、多くのスーパーやコンビニ、商店の店頭に並ぶのが、「青団（チントワン）と呼ばれる食べ物だ。

「青団」は、ヨモギで色をつけられた緑の皮の中に餡が入っている草団子のことで、年間を通じて販売されているものの、「清明節(jié)で食べる伝統(tǒng)的な食べ物」として主役となるのがこの時(shí)期で、老舗では大行列ができるほどの人気ぶりだ。

この「青団」も市場(chǎng)ニーズにあわせて年々進(jìn)化していて、最近では、皮がピンク色をした「青団」とか、一般に豆沙（小豆／ドウシャー）餡が主流のスイーツだが、肉類を餡に使うとか、バラエティに富んだ餡が発売され、次々とヒット商品が生まれている。

特にSNS映えを意識(shí)したのかどうか、ピンク色の「青団」はその可愛らしさや春らしい色から、販売直後から、早くも若い女性を中心に人気が高く、狙い通り？、SNSで話題となっている。人気商品で店頭に並ぶと即完売だ！

上海の老舗「杏花樓」でも、毎年ユニークでちょっと変わった「青団」を発売して注目されている。紫芋を使ったものや鶏肉やベーコンを使った甘くない「青団」などがそれだ。さらに、流行にも敏感なようで、ここでもピンク色の「奇異粉団」を発売している。

また、昨年登場(chǎng)し、ネットで話題となった「咸蛋黃肉松青団（塩漬け卵と豚肉のでんぶ入り草団子）」の人気も高く、老舗の店頭では行列ができるほどの盛況ぶりだ。（提供/フライメディア）