中國空軍の戦闘機(jī)が3月末、臺(tái)灣海峽の大陸と臺(tái)灣本島の中間線を越えて臺(tái)灣側(cè)に接近した。臺(tái)灣側(cè)は戦闘機(jī)を緊急発進(jìn)させた。中國機(jī)の飛行について、共産黨系の環(huán)球時(shí)報(bào)は米海軍の艦艇が相次いで臺(tái)灣海峽を通過したことへの対抗措置だったと指摘。米臺(tái)に「ギャンブルすべきではない」と警告した。

米第7艦隊(duì)によると、3月24日、米海軍のイージス駆逐艦「カーティス?ウィルバー」と沿岸警備隊(duì)の巡視船「バーソルフ」が臺(tái)灣海峽を臺(tái)灣の南西側(cè)海域から北方向に航行した。米艦の臺(tái)灣海峽通過は今年になってから1月24日、2月25日に続いて3回目。第7艦隊(duì)は「國際法にのっとった定例の航行だ」とした上で、「これらの艦船の臺(tái)灣海峽通過は自由で開かれたインド太平洋への米國の取り組みを示すものだ」と強(qiáng)調(diào)した。

その後、中國空軍の殲11戦闘機(jī)2機(jī)が3月31日、中間線を越えて、一時(shí)臺(tái)灣本島側(cè)の空域に入り、10分間ほど飛び続けた。臺(tái)灣側(cè)からもF16戦闘機(jī)が緊急発進(jìn)をかけ、一時(shí)海峽は緊張に包まれた。臺(tái)灣側(cè)は「中國の無謀で挑発的な行動(dòng)だ」として、「地域の安全と安定に重大な影響を及ぼす」と非難した。

中間線について、環(huán)球時(shí)報(bào)（英語版）は「中國が認(rèn)めたことはない」と前置きし、「人民解放軍機(jī)が越えたとしても、今後の動(dòng)向は臺(tái)灣や米國の反応次第」と言及?！弗铳伐螗去螭辖衲?、3回にわたり軍艦を海峽に派遣した。解放軍機(jī)の中間線越えは深刻なものではないが、米臺(tái)が挑発的な行動(dòng)を繰り返すなら、情勢(shì)は不確実になる」と指摘した。

さらに「事態(tài)は（米中臺(tái)の）3者が含まれるため、複雑に見えるが、ゲームの主役は北京とワシントンだ」と説明。中國軍機(jī)の行動(dòng)が米國を意識(shí)したものであることを明らかにした。

中國が臺(tái)灣を武力統(tǒng)一する可能性に関して環(huán)球時(shí)報(bào)は「平和的な統(tǒng)一が基本政策」としながらも、「それは武力の放棄を意味するものではない」と明言?！钢袊希í?dú)立志向の）民進(jìn)黨が統(tǒng)治する臺(tái)灣を（混亂が続く中東の）レバノンのように追い込むさまざま手段を持っている」とも威嚇した。

その上で米國が臺(tái)灣への武器売卻を進(jìn)めていることなどを念頭に「もしワシントンが地域の緊張をエスカレートさせるような誤ったシグナルを送り続ければ、それは臺(tái)灣當(dāng)局にとって悪夢(mèng)になりかねない」と主張?！概_(tái)灣海峽危機(jī)がいったんコントロールを失えば、中國は最後まで戦う用意がある」と述べ、米臺(tái)に「すでにギャンブルになっている海峽危機(jī)を自制すべきだ」と求めた。

環(huán)球時(shí)報(bào)は中國共産黨指導(dǎo)部の“本音”を代弁することで知られる。中國は「一つの中國」原則に基づき、米艦の臺(tái)灣海峽の通過を中國主権に対する重大な侵害と見なす。妥協(xié)を迫られる米國との貿(mào)易戦爭(zhēng)を抱える中でも、臺(tái)灣問題など「核心的利益」では一切譲歩する意思がないことを改めて示した形だ。（編集/日向）