2013年3月2日、中國(guó)の経済學(xué)者で作家の何清漣（ホー?チンリエン）氏は、「粉ミルクが打ち砕いた大國(guó)の自信」と題した記事を中國(guó)のブログサイトに掲載した。以下はその概要。

【その他の寫(xiě)真】

中國(guó)メディアは現(xiàn)在、両會(huì)（全國(guó)人民代表大會(huì)、中國(guó)人民政治協(xié)商會(huì)議）のニュースをいかに伝えるか苦心しているが、海外華字メディアが注目しているのは中國(guó)の粉ミルク事情だ。3月1日、香港では粉ミルク持ち出し制限令が導(dǎo)入され、持ち出しは1人につき1．8kg（2缶分）までとなった。初日からすでに10人の逮捕者が出ている。

2008年、メラミン混入粉ミルク事件が発生した後、多くの中國(guó)人が「われわれの衛(wèi)星やロケットが空を飛んでいるのに、なぜ安全基準(zhǔn)を満たした粉ミルクを生産することができないのか？」という疑問(wèn)を抱いた。粉ミルクメーカーは「原料となる牛乳に問(wèn)題があった」と主張。しかし、牛乳を生産した酪農(nóng)家は「われわれには問(wèn)題はない。飼料に問(wèn)題がある」と主張した。しかし、この飼料の問(wèn)題は中國(guó)政府が最も避けたい土壌汚染の話題につながるのだ。

汚染された土地から生産される農(nóng)産物には、危険な発がん性物質(zhì)が含まれている。政府が恐れているのは、それを知った國(guó)民がパニックに陥ることなのだ。かわいそうなのは中國(guó)の乳牛だ。生まれてからずっと汚染された飼料を食べさせられ、安全な牛乳など出るはずがない。メラミン入り粉ミルク事件以來(lái)、中國(guó)の消費(fèi)者は國(guó)産の粉ミルクに不信感を抱いている。國(guó)産粉ミルクの販売不振が続くなか、香港などでは中國(guó)人による粉ミルクの買(mǎi)い占めが大きな社會(huì)問(wèn)題になっている。

世界第2位の経済大國(guó)になった中國(guó)だが、「安全な粉ミルクを」という母親の願(yuàn)いさえかなえることができないなどとは、まったくおかしな話だ。母親が安心できる粉ミルクすら生産できない中國(guó)が、真の大國(guó)といえるのだろうか？（翻訳?編集/本郷）