中國は、外観が米軍のB-2ステルス爆撃機(jī)に似たH-20（轟-20）戦略爆撃機(jī)を開発中とされる。中國メディアの新浪網(wǎng)は2019年4月4日付で、第二次世界大戦後の爆撃機(jī)をめぐる狀況を回顧しつつ、中國軍はH-20を配備しても舊式のH-6を退役させないと主張する記事を発表した。米軍が大型戦略爆撃機(jī)を使用し続けるのと同じ理由と主張した。

記事はまず、大型爆撃機(jī)は第二次世界大戦後に苦境に立たされたと紹介。爆撃機(jī)は味方戦闘機(jī)の護(hù)衛(wèi)を受けつつ敵勢(shì)力圏に深く侵入して爆撃を行っていたが、中距離空対空ミサイルを裝備した迎撃機(jī)、地上の防空レーダー網(wǎng)、防空ミサイル陣地などの防空體系が成熟するに伴い、従來式の強(qiáng)襲爆撃は自殺行為になった。

米軍のB-52爆撃機(jī)もベトナム戦爭(zhēng)時(shí)、ベトナム空軍のMiG-21戦闘機(jī)とS-75防空ミサイルに大きな被害を受けたという。

その後、戦略爆撃機(jī)は二つの方向に分かれて進(jìn)化した。一つは米國のB-1Bやソ連のTu-160に代表される方式で、ステルス性はある程度までだが超音速で敵の防衛(wèi)を突破する能力に重點(diǎn)を置いたタイプだ。もう一つはB-2のようなタイプで、卓越したステルス性を生かして敵勢(shì)力圏に侵入して攻撃するタイプだ。

記事は爆撃機(jī)についての米國の推移について、冷戦時(shí)期も戦略爆撃機(jī)を放棄することはなかったと指摘。一つは、核攻撃という威嚇力を維持するためで、もう一つは弱小國に対する戦略兵器としては費(fèi)用対効果が高かったからとした。

記事は、その後に長(zhǎng)距離巡行ミサイルと精密な攻撃が可能な滑空能力を持つ爆弾が出現(xiàn)したことで、戦略爆撃機(jī)に「第2の春」が到來したと解説。大型戦略爆撃機(jī)の場(chǎng)合1機(jī)1回の出撃で、ミサイルや精密誘導(dǎo)爆弾が數(shù)十発と、戦術(shù)飛行部隊(duì)なら1個(gè)中隊(duì)に相當(dāng)する量を搭載できることも魅力という。

射程が數(shù)百から千キロメートル程度の長(zhǎng)距離ミサイルを巡行すれば、戦略爆撃機(jī)は敵の防空圏に入る前にミサイルを発射して引き返すことができる。つまり、戦略爆撃機(jī)の航続距離と合わせて、敵からはるかに離れた場(chǎng)所から出撃しての攻撃が可能になるという。

記事は、米國のB-1B爆撃機(jī)の場(chǎng)合、LASM対艦ミサイルを搭載して4機(jī)出撃すれば、艦載戦術(shù)機(jī)48機(jī)を出撃させたのと同じ攻撃力を発揮できると紹介した。

記事は自國のH-6K爆撃機(jī)について、改良を重ねたことで通常兵器ならYJ-12（鷹撃-12）対艦ミサイルやさらに新しいYJ-100またはCJ-10（長(zhǎng)剣-10）ミサイルを搭載することで、敵の防空圏外からの攻撃ができ、理論上は戦略核攻撃能力もあるとして「簡(jiǎn)単に言えば、老朽化した爆撃機(jī)にひと花咲かせた典型的事例」と論じた。

記事は、舊式の戦略大型爆撃機(jī)の利用法については、米國もロシアも大差がなく、中國のH-6K/Nもほぼ同じ使われ方をすると論じた。

記事はH-6について、中國がこれから開発する長(zhǎng)距離爆撃機(jī)は當(dāng)初備えていないと考えられる長(zhǎng)距離ミサイルの搭載能力があり、今後數(shù)十年は新型爆撃機(jī)と共存することで、中國空軍の戦略爆撃力の中堅(jiān)を擔(dān)っていくとの見方を示した。（翻訳?編集/如月隼人）