2013年3月6日、中國(guó)?安徽省の南部に連綿と続く山々はかの名山?黃山と一體となり、あたかも俗世を離れた桃源郷のようである。この自然風(fēng)土に啓発され、明?清代に建てられた古民家群は、そのきわめて特徴的な様式を現(xiàn)代にも數(shù)多く殘している。隣接する浙江省西部や江西省北部とともに、古代の「徽州」(きしゅう)に屬していたため、それらは學(xué)者たちに「徽派建築」と稱(chēng)されている。

【その他の寫(xiě)真】

明?清代、徽州商人たちは経済?財(cái)政面で江南地方の重要なポストにあった。莫大な財(cái)を成した彼らは相次いでふるさとに邸宅や祠堂などを建て、これが獨(dú)特な様式をたたえる「徽派建築」の集落となった。省內(nèi)の[黒多]県內(nèi)には現(xiàn)在、ほぼ完全に保存されている古民家が3600棟ある。その中に「徽派歴史建築の三絶」と呼ばれる牌坊、古民居、祀廟が隨所に點(diǎn)在している。うち、宏村(こうそん)、西逓(せいてい)といった村落は、世界文化遺産リストに登録されている。

宏村は山と水に囲まれ、その形から「牛型村落」と呼ばれた。山?木?橋?民家をそれぞれ牛の體の一部にみたてている。獨(dú)特の風(fēng)格と精巧な窓枠彫刻を持ち、“民間の故宮”と評(píng)価される。白壁と黒煉瓦、澄みきった池、そびえ立つ「馬頭壁」（火災(zāi)の燃え移りを防止する高い壁）。日の出や日沒(méi)のころ、村內(nèi)の石橋にたたずむと、數(shù)百年前の営みが目の前に生き生きとして浮かびあがり、まるで時(shí)間を超えたかのように感じられるであろう。

西逓村にも、數(shù)百年にわたる明?清代の古民家があり、建物や道路には大理石が使われている。また、2本の清らかな湧水が村を貫いている。99枚の高い壁が連なる路地に入り込むと、まるで迷宮に身を置いているようである。村中の邸宅に共通しているのは、華麗で精巧な庭、黒い大理石の窓枠、すかし窓。そこに石で彫られた花鳥(niǎo)が點(diǎn)在している。また、さまざまな題材が表現(xiàn)された木彫、彩色畫(huà)、壁畫(huà)などを備えていることもあり、古き時(shí)代の蕓術(shù)のすべてがそこに體現(xiàn)されている。

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