2019年4月11日、米國(guó)の博物館で展示されていた古代中國(guó)の兵士をかたどった陶像「兵馬俑（へいばよう）」1體の親指を盜んだとして逮捕された米國(guó)人男性被告の裁判で、12人の陪審員のうち7人が被告を無(wú)罪と判斷したため評(píng)決不成立となり、審理が無(wú)効になったことが中國(guó)で注目を集めている。

中國(guó)メディアの環(huán)球網(wǎng)が伝えたもので、米ペンシルベニア州にある博物館「フランクリン研究所」で18年2月、展示されていた兵馬俑のうちの1體の親指がなくなっていることが判明した。捜査當(dāng)局は、17年12月に同研究所で開(kāi)かれたクリスマスパーティーの後、閉鎖されていた展示室に忍び込み、兵馬俑1體の親指をもぎとって持ち去ったことを認(rèn)めた24歳のマイケル?ロハナ容疑者を逮捕した。これを受けて、中國(guó)の陝西省文化財(cái)交流センターは「強(qiáng)い怒り」と博物館側(cè)から問(wèn)題発覚後すぐに連絡(luò)がなかったことに対する「非難」を表明。中國(guó)のSNS上でも犯人に厳罰を求める聲が起こっていた。

環(huán)球網(wǎng)によると、12人の陪審員は今月9日、11時(shí)間かけて評(píng)議したが、美術(shù)品の竊盜、隠匿などに関する評(píng)決で一致しなかった。検察當(dāng)局は5月15日までに再審理するかどうかを決定するという。

中國(guó)版ツイッターの微博（ウェイボー）では、12人の陪審員のうち7人が被告を無(wú)罪と判斷したことについて、「笑わせる」「米國(guó)の法律は自分側(cè)の人を守るためにあるようだ」「海外へ貸し出すのはもうやめだ」などと怒りや不満の聲が多く寄せられている。（翻訳?編集/柳川）