フライメディア 2019年4月16日(火) 9時10分
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上海には、スギ花粉やヒノキ花粉はほとんど飛散していないので、これらを原因とする花粉癥はないのだが、別の原因で発癥する“季節(jié)性アレルギー性鼻炎”、いわゆる花粉癥が見られる。
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「上海に花粉癥はない!」という聲がある。日本で花粉癥を発癥していても、中國に來たら、癥狀が出なくなったという人の話もよく聞くし、日本ほど店頭に花粉癥対策グッズが並ばない。
【その他の寫真】
日本で最も多い花粉癥の原因がスギ花粉やヒノキ花粉と言われている。スギ花粉は2月から5月、ヒノキ花粉は3月から5月にかけてが飛散のピーク期間とされ、花粉癥患者にはつらいシーズンの到來になる。
上海には、スギ花粉やヒノキ花粉はほとんど飛散していないので、これらを原因とする花粉癥はないのだが、別の原因で発癥する“季節(jié)性アレルギー性鼻炎”、いわゆる花粉癥が見られる。上海に住んでいると、花粉癥の癥狀が出る時期があることに気づく。
毎年、新緑まぶしい季節(jié)になるころ、目のかゆみ、鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、のどの不快感といった癥狀を訴える人が多くなる。その癥狀の原因となっているのが、プラタナスの果実である。プラタナスの果実から、フワフワした種子(中國語で「毛毛球」とも呼ばれる)が出て、空中に舞う。これがプラタナス花粉癥の原因になっているわけだ。
上海には多くの通りで、プラタナスの並木を見ることができ、上海の街路樹と言えば、「プラタナス!」と即答するくらいである。とくに、舊租界地エリアは、洋館とプラタナス並木の組み合わせが異國情緒漂うとして人気の撮影スポットにもなっていて、週末になると、國內(nèi)外を問わず、多くの人が撮影に訪れ、また、SNS映えを狙う若者たちの姿も多い。
通りを囲うように枝が延び、緑のトンネルをつくっているかのような美しいプラタナスの並木道は、あつい日射しをさえぎってくれて、涼しさを感じるスポットでもあるが、花粉癥を発癥している人にとっては、とても“つらくて、憂鬱な”場所になる。
プラタナス花粉癥の原因となる種子は、見た目はタンポポの綿毛を少し大きくし、茶色にしたようなもので、長さが約10ミリメートル。この種子の飛散は4月から5月がピークということで、この時期だけはマスクをしている地元の人が増える。
洋館を背景に、ふわふわと雪のように風(fēng)に種子が舞う光景は、一見するととてもロマンチックなのだけれど、「美しさよりもアレルギーが!」というのが多くの花粉癥患者の本音かもしれない。(提供/フライメディア)
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