修學(xué)旅行中の高校生ら304人が犠牲になった韓國の旅客船「セウォル號」沈沒事故から16日で5年が経過した。遺族は脫出を指示しなかった樸槿恵前大統(tǒng)領(lǐng)ら17人の実名を公開し処罰を要求。大慘事は依然として尾を引いているが、背景には次期大統(tǒng)領(lǐng)選をにらんだ政治的な思惑も見え隠れする。

セウォル號は2014年4月16日に韓國?南西部の珍島沖で沈沒した後、17年3月になってようやく引き揚(yáng)げられた。船體は近くの木浦の港に運(yùn)ばれたが、事故の痕跡は生々しく殘っている。

ハンギョレ新聞によると、遺族らで組織する「4?16連帯」は15日、事故當(dāng)時(shí)、十分に救助できたはずの100分間、退船処置を妨げ、被害者たちをそのまま船にとどまるようにし犠牲者を出した責(zé)任者などとして、樸前大統(tǒng)領(lǐng)や黃教安?元法務(wù)部長官（現(xiàn)在は保守系の自由韓國黨代表)、元大統(tǒng)領(lǐng)秘書室長、元國家安保室長、元海洋警察庁長ら17人を名指しした。黃元法務(wù)長官は光州地検の捜査責(zé)任者に真実を隠ぺいするよう圧力を行使したという疑いで処罰対象者に含まれた。

4?16連帯のペ?ソヨン事務(wù)処長は「検察が14年に約300人を召喚して調(diào)査したが、この5年間で処罰された政府の責(zé)任者は海洋警察123艇長1人だけだ。高性能スピーカーをつけた救助ヘリコプターが現(xiàn)場にあったにもかかわらず、セウォル號からの退船を知らせるゴールデンタイムを逃した責(zé)任者が海洋警察庁の艇長1人だけだというのは話にならない」と訴えた。

さらに事故をめぐっては前政権時(shí)代、情報(bào)警察が「4?16セウォル號慘事特別調(diào)査委員會(huì)(特調(diào)委)」の活動(dòng)を妨害するために、「特調(diào)委報(bào)告書」を作成して2年にわたり大統(tǒng)領(lǐng)府に報(bào)告したことも発覚した。當(dāng)時(shí)、情報(bào)警察はセウォル號特調(diào)委と遺族を「政敵」として扱い、保守団體である父母連合を利用して特調(diào)委の活動(dòng)を妨害する案まで提案していたことも分かったという。

聯(lián)合ニュースによると、文在寅大統(tǒng)領(lǐng)は16日、「二度と同じ悲劇が繰り返されないようにするという覚悟を新たにする。真相解明と責(zé)任者の処罰は徹底して行われる」とフェイスブックに投稿?！福咨摔胜盲浚┳婴嗓猡郡沥蛴洃洡?、國民の生命と安全が最優(yōu)先だという政府の誓いを必ず守る」と約束した。

遺族側(cè)が処罰を求めている黃元長官は、樸槿恵政権で15年には首相に就任。國政介入事件などで國會(huì)が樸大統(tǒng)領(lǐng)氏の弾劾案が可決した16年12月から、文政権が発足した17年5月まで大統(tǒng)領(lǐng)権限代行を務(wù)めた。22年に行われる次期韓國大統(tǒng)領(lǐng)選の有力候補(bǔ)の一人で、支持率調(diào)査で李洛淵首相らと競っている。（編集/日向）