中國(guó)メディアの新浪網(wǎng)は2019年4月19日付で、さまざまな情報(bào)を総合して中國(guó)の「003空母」も通常動(dòng)力艦と分析する記事を発表した。記事はフランスが建造した空母のシャルル?ド?ゴールの「悲慘な教訓(xùn)」にも觸れた。

中國(guó)が初めて保有した空母はウクライナから購(gòu)入して中國(guó)國(guó)內(nèi)で改造した艦だった。艦番號(hào)は001で、中國(guó)の慣例に従い、海軍に引き渡される際に「遼寧」と命名された。中國(guó)が初めて最初から建造した002空母は、すでに試験航海を繰り返している。

新浪網(wǎng)は、2018年11月に新華社が「新型空母がすでに、船臺(tái)で建造されつつある」と報(bào)じたと紹介し、002空母がすでに試験航海を行っていたことから、中國(guó)として空母3番艦となる003空母が建造中であることが明らかになったと論じた。

記事は、中國(guó)中央電視臺(tái)が2018年に動(dòng)畫(huà)配信した湖北省武漢市の中船重工701研究所の紹介に注目。研究所內(nèi)には3隻の空母が公開(kāi)する様子を示したポスターがあり、うち先頭艦には遼寧や002空母のような先端を上にそらせた飛行甲板はなく、航空機(jī)射出のために用いる3條のカタパルトが存在したという。

記事は、注目すべきは中船重工701研究所が海軍の主要研究所であることと指摘。同研究所は空母「遼寧」の改造や、002空母、さらに新型駆逐艦や潛水艦の設(shè)計(jì)を擔(dān)當(dāng)してきたとして、研究所內(nèi)のポスターが、現(xiàn)実を反映しており、先頭艦は中國(guó)にとって3番目の空母となる003空母を示している、つまりカタパルトを備えた艦になる可能性は相當(dāng)に高いと主張した。

記事は一方で、ポスターに描かれた003空母と思われる空母の艦橋が、米國(guó)の原子力空母より相當(dāng)に大きいことに注目。通常動(dòng)力の空母艦橋は、エンジンからの排気を逃すための煙突などをまとめる必要があるとして、003空母が巨大な艦橋を持つからには、通常動(dòng)力空母に違いないとの判斷を示した。

中國(guó)では、原子力空母保有を切望する聲や、実現(xiàn)が近いとする意見(jiàn)がネットに寄せられることも多い。しかし記事は「現(xiàn)段階で、中國(guó)は原子力潛水艦を建造した経験を多く持つが、原子力を動(dòng)力とする水上艦については、使用できる原子爐を開(kāi)発していない」と指摘した。

さらに、原子力潛水艦用の原子爐を水上艦に利用することは理論上可能だが、この分野ではフランス海軍の空母である「シャルル?ド?ゴール」の「悲慘な教訓(xùn)」があると紹介した。

「シャルル?ド?ゴール」はフランスが開(kāi)発した原子力潛水艦用の原子爐を搭載したが、空母のトン數(shù)に比べて原子爐の出力が足りないことは明白という。「シャルル?ド?ゴール」は最高速度が27ノットに達(dá)することはなく、場(chǎng)合によっては25ノットも出せないという。ちなみに、米國(guó)の原子力空母の最高速度は30ノット以上とされている。

記事は、米國(guó)が原子力空母を開(kāi)発する際には、原子力による推進(jìn)システムを開(kāi)発しているが、それでも維持費(fèi)が極端に高騰するなどの問(wèn)題が出たことがあると紹介。中國(guó)は原子力空母の開(kāi)発に當(dāng)たって、「急ぎ過(guò)ぎてはならない。急ぎ過(guò)ぎたのでは、欲するものを得られなくなる」と主張した。（翻訳?編集/如月隼人）