2019年4月19日、華字メディア?日本新華僑報網(wǎng)は、東京で先ごろ第15回日中韓自由貿(mào)易協(xié)定（FTA）交渉會合が開催されたことに関連し、「中國は日中韓自由貿(mào)易圏で『主役』を演じきるべき」とする記事を掲載した。

記事はまず、今回の會合について「3カ國で世論の幅広い注目を集めている」とし、その理由として「自由貿(mào)易圏は、日中韓の20年間の協(xié)力における『集大成』となることが期待され、その歴史的意味合いは特別であること」「3カ國のいずれにとっても、自由貿(mào)易圏は規(guī)模と程度の両面で『上等』なものであり、加盟國の経済に対する促進作用は言うまでもないこと」の2點を挙げた。

その上で、「どの加盟國も自らを重要な役割に位置付けるものだ。だが経済的にも時代的にも、中國が日中韓自由貿(mào)易圏において『主役』を演じるべきだと考える」と主張した。

記事はまず、「中國の世界的な政治的影響力は、『一體化』の過程で『大黒柱』としての役割を発揮する。日中韓自由貿(mào)易圏は、経済の範(fàn)囲を超えて、北東アジアの、ひいては東アジアの一體化における重要な象徴となっている。世界レベルで経済や政治の枠組みの再構(gòu)築が進むにつれ、米國と西側(cè)の同盟國はもはや一枚巖ではなく、EUは英國の離脫に代表されるように分裂している。特に米國は『貿(mào)易のこん棒』をみだりに振りかざし、世界の発展に多くのネガティブな要素を加えている。新たな『成長拠點』である東アジアはもはや、世界に向けて経済的に貢獻するだけではなく、世界の政治において重要な『安定化裝置』にもなっている。世界の政治舞臺の中心へと向かい、世界における発言権も高まっている中國には、日中韓3カ國の中でより突出した役割を演じる能力も責(zé)任もある」と論じた。

続いて、「中國の新ラウンドの改革開放は、3カ國の自由貿(mào)易圏において最大の永続的活力となるだろう。中國は40年に及ぶ改革開放を?qū)g行し、確固たる基盤を築き、大きな潛在力を蓄積してきた?，F(xiàn)在は能力を発揮できるより広いプラットフォームが必要であり、外部の発展に『配當(dāng)金』も提供できる。対內(nèi)的には、経済産業(yè)の構(gòu)造転換と高度化が加速し、市場経済はより成熟している。対外的には、よりオープンな態(tài)度で、より高度な相互利用?共同発展のプラットフォームを探求している。日本と韓國にはそれぞれ獨自の経済的特徴がある。特に世界第3の経済大國である日本は、第4次産業(yè)革命のうねりの中で突出したパフォーマンスを示すに違いないが、経済産業(yè)の発展におけるボトルネックはますます顕著になっている。3カ國の自由貿(mào)易圏は、生命力に満ちた新鮮な出來事であり、新鮮な血液を注ぎ、良性の刺激を與える必要がある。その點において、中國は自分から役目を買って出る気概を持つべきだ」と論じた。

さらに、「中國は、日中韓3カ國関係における天然の『潤滑剤』だ。日中韓は、その共通の文化的ルーツと地域の伝統(tǒng)により、世界で最も調(diào)和のとれた地域的関係であるべきだと言われている。しかしながら、過去の歴史の影響により、3カ國の関係には依然として多くの不確定要素が存在している。特に昨年以降、日韓関係は下り坂となり、日中韓3カ國の自由貿(mào)易圏に影を落としている。対照的に、中國は日中関係を積極的に改善し、朝鮮半島問題においてしかるべき原則を堅持し、韓國との関係を積極的に発展させ、両國と経済発展の成果を共有する強度を強めてきた。日韓両國の學(xué)者はともに次のように指摘している。日韓関係が冷え込む中、3カ國の自由貿(mào)易協(xié)定交渉は依然として推進可能であり、中國の特殊な役割は切り離すことはできないと。つまるところ、ご近所トラブルが起きれば、當(dāng)事者のどちらも、間を取りなしてくれる『兄貴』が出てきてくれるのを望むものだ」と論じた。

そして最後に、「発展こそが硬い道理」という中國の古い言葉を例に挙げ、「日中韓自由貿(mào)易圏は、3カ國関係の発展を促進する『霊験あらたかな妙薬』であると言える。各々取り柄がある中、中國は自らの能力を十分に理解して示し、歴史的な機會をつかみ、自由貿(mào)易圏のために核心的役割を発揮すべきだ。これは同時に、中國がこのプラットフォームで自らの発展を最大限に促進するのにも役立つ」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/柳川）