たとえ中國がGDPで米國を抜いても大した意味はない―香港英字紙

Record China    2019年4月23日(火) 7時20分

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香港英字紙サウスチャイナ?モーニング?ポストは21日、中國問題に詳しいコラムニスト、Cary Huang氏による「中國の経済規(guī)模が米國を追い抜く保証はなく、また仮に追い抜いたとしてもそれほど大きな意味はない」とのコラムを掲載した。

香港英字紙サウスチャイナ?モーニング?ポストは21日、中國問題に詳しいコラムニスト、Cary Huang氏による「中國の経済規(guī)模が米國を追い抜く保証はなく、また仮に追い抜いたとしてもそれほど大きな意味はない」とのコラムを掲載した。同日、米華字メディア?多維新聞が伝えた。

記事はまず、「一部の機関や専門家らは、この10年間における米國の年間経済成長率が3%であるのに対して中國の成長率はその2~3倍であることを根拠に、『中國の経済規(guī)模は、早くて2025年に米國と肩を並べる(1ドル=6人民元で計算)ことになるか、31年までに世界最大になる(1ドル=7.8人民元で計算)だろう』と主張している」と紹介した。

しかし、この主張について記事は「中國の経済成長モデルが現段階の勢いを持続できることを前提としているが、現在ではそう判斷することはできなくなっている」と指摘?!笇g際に、中國の年間経済成長は17年の14.23%をピークに18年には6.6%まで下がっている。その上、數年後には中國の経済モデルは消費主導型経済へと変化し、経済成長率も大幅に低下する見込みだ」とした。

Huang氏は、「仮に中國の國內総生産(GDP)が米國を抜いたとしても、それは中國が米國と同等の経済力を持ったということを意味せず、中國人が米國人と肩を並べるほど裕福になるということも起こり得ない」と論じた。そして、「GDPはあくまでも國の経済活動の尺度にすぎず、人々の福祉の改善を正確に評価することも、國の力を測る指標とすることもできない」とし、「GDPとは対照的に、生産力と社會発展の程度をより本質的に表しているのは1人當たりGDPである。18年の段階で、米國の1人當たりGDPは5萬3712ドル(約601萬円)であったのに対し、中國は9400ドル(約105萬円)に過ぎなかった」とした。

同氏は「GDPと1人當たりGDPには大きな違いがある。1860年代の段階ですでにGDPで英國を凌駕していた米國が、第二次世界大戦後になってようやく世界最強の國になれたのもこのことで説明できる」とし、「経済規(guī)模的には西洋諸國を圧倒的に凌駕していた19世紀の中國が、19世紀中頃には西洋諸國から度々侵略されたのも同様の原因からである」と述べた。

その上で、「國家の実力とは経済規(guī)模によって測れるものではなく、生産力や技術力、管理能力などといった要素、さらに『ハード?パワー』である軍事力や、いわゆる『ソフト?パワー』と呼ばれる外交力も加味される。こういったあらゆる指標から判斷すると、中國はまだ西洋民主國家に大きく後れをとっていると言わざるを得ない」とした。(翻訳?編集/巖谷)

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