DVに耐え兼ねて夫を撲殺、死刑判決の女性に減刑を求める運動=日本にも波及―中國

Record China    2013年3月21日(木) 20時4分

拡大

21日、夫からの度重なる家庭內(nèi)暴力(DV)に耐え兼ね、夫を撲殺してしまった中國?四川省在住の女性に下された死刑判決に対し、これを撤回するよう求める運動が広がっている。寫真は中國の街頭で行われた家庭內(nèi)暴力反対の署名運動。

(1 / 4 枚)

2013年3月21日、夫からの度重なる家庭內(nèi)暴力(DV)に耐え兼ね、夫を撲殺してしまった中國?四川省在住の女性に下された死刑判決に対し、これを撤回するよう求める運動が広がっている。

その他の寫真

判決を不服とする上訴もすべて棄卻され、刑の執(zhí)行を待つばかりとなっている女性は、中國?四川省在住の李彥(リー?イエン)さん(42)。2009年3月に結(jié)婚したが、夫から毆る?タバコの火を押し付けられる?真冬のベランダに放置されるなどの恒常的な暴力を受けていた。警察をはじめとする関連當局に何度も駆け込んだが、中國では公的機関が家庭內(nèi)暴力に関わることはまれなこと。李さんはたいして相手にもされず、當局は夫への事情聴取や彼女を保護する対応などは何も行わなかったという。そして2010年11月。酒に酔った夫ともみ合いになった李さんは、そばにあった銃で夫を撲殺してしまう。犯行を隠そうとしたのか、遺體の解體も試みた。

かくして夫殺しの「故意の殺人(中國刑法第232條)」で起訴された李さんは、2011年8月、地元の地方人民法院(地裁)で死刑判決を受ける。判決を不服として上訴するも、四川省高級法院(高裁)にも、最高人民法院(最高裁)にもこれを棄卻され、判決は確定した。

彼女を救い出そうと奔走する弁護士は、「彼女は日常的な暴力により、犯行當時は精神狀態(tài)が常軌を逸していた」「夫によるDVの証拠や証言はたくさんあるのに」と悔しさを隠さない。やがて、李さんの事件は市民運動へ発展し、2013年2月には國內(nèi)の8カ所で彼女の減刑を求める運動が展開される。國際的非政府組織のアムネスティ?インターナショナルでも署名活動が行われている。その日本語版サイトには今月12日付で、死刑執(zhí)行の停止を求める2651人分の署名が寄せられ、すでに中國最高人民法院院長宛てに送られている。また、日本ではこの運動がソーシャル?ネットワーク?サービスのフェイスブックツイッターでも拡散している。

ある報道では、中國の既婚女性のおよそ25%が、身體的?精神的あるいは経済的な虐待を配偶者から受けているとされる。うち、5.5%が明らかな身體的暴力に數(shù)えられるという。

これについて、“中國版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでは、「刑が重すぎる」「これは酌量の余地があるだろう」「彼女が死刑となればますます世の中のDVが助長されてしまう」などと彼女に同情する意見が並ぶ。しかし、その一方で「聡明な女性であればそもそもDVは受けない。もし受けたとしても自分で解決方法を見出せるはず」「結(jié)婚前の見定めが足りないし、離婚する勇気が足りなかったのでは」といった意見も出た。また、経済的に立ち遅れた農(nóng)村部における女性の教育水準の低さを指摘し、「これを歐米の基準で論じてはならない。彼女たちには社會的支持、法的援助が必要だ」と論じる聲も見られた。(翻訳?編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務(wù)提攜

Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務(wù)提攜