中國(guó)で授乳期にあたる2人の子連れの女が湖南省から飛行機(jī)で浙江省を訪れ、総額17萬(wàn)円分の粉ミルクを萬(wàn)引きするという事件があった。23日付で澎湃新聞網(wǎng)が伝えた。

溫州市警察によると、14日の午後9時(shí)頃、鹿城區(qū)の江浜派出所に「ウォルマートで粉ミルクが7缶なくなった」という通報(bào)があり、捜査員が調(diào)べたところ、スーパーの粉ミルク売り場(chǎng)で挙動(dòng)の怪しい2人の女性を発見(jiàn)。監(jiān)視カメラの映像から2人の犯行がとても手慣れていることがわかり、連続竊盜事件の線で捜査を進(jìn)めた。すると他にも3店のスーパーで同様の被害が見(jiàn)つかり、警察は女2人の身元と拠點(diǎn)を特定。2人は15日に別々の場(chǎng)所で警察に逮捕され、犯行を認(rèn)めた。2人はともに27歳で、湖南省の耒陽(yáng)市出身だった。2人が犯行に及んだ4店舗のスーパーでは合計(jì)24缶の粉ミルクが盜まれ、被害額はおよそ1萬(wàn)元（約17萬(wàn)円）だったという。

警察によると、2人の容疑者にはそれぞれ4カ月と3カ月の子どもがおり、2人とも授乳期にあたる。ともに前科持ちで、1人（A容疑者）は今年3月に江蘇省で大量の茅臺(tái)酒を盜んだが、「授乳期の母親である」という理由で取り調(diào)べが見(jiàn)送られていた。もう1人（B容疑者）は竊盜の常習(xí)犯で、2015年に大連、17年に広州、18年に東莞、19年2月に長(zhǎng)沙で竊盜をはたらいていた上に麻薬の吸引歴もあった。B容疑者も前回の竊盜後に拘束されていたが、授乳期であったため刑務(wù)所には入れられなかったという。

今回の萬(wàn)引き計(jì)畫(huà)は、B容疑者が前回の犯行の後、同じく授乳期のA容疑者に持ちかけたものだという。犯行の際、B容疑者は子どもを抱いていた。A容疑者が粉ミルクの缶を磁気除去裝置で消磁したあと、B容疑者がそれをリュックに詰め、レジで飲み物を買(mǎi)い、店を出るという手口だった。犯行のあとは近くの集荷所を探し、そこから宅急便で湖南省の自宅へ送ることになっていた。またA容疑者は犯行に及ぶたびにB容疑者から報(bào)酬を受け取っていたと自供しており、14日の報(bào)酬は600元（約1萬(wàn)円）だったという。

記事は、「2人の容疑者は授乳期にあたるが、妊娠や授乳は犯罪者が法律の制裁から逃れる理由にはならない」と批判。2人はすでに保釈されているといい、警察は事件の詳細(xì)について調(diào)べを進(jìn)めている。（翻訳?編集/巖谷）