サッカー中國(guó)代表の前監(jiān)督で、世界的な名將として知られるイタリア人のマルチェロ?リッピ氏が、現(xiàn)地イタリアメディアの取材に「中國(guó)にはサッカーの伝統(tǒng)はない」と語(yǔ)った。

リッピ氏は、イタリア1部リーグ?セリエAでユベントスやインテルといった強(qiáng)豪を指揮した経験を持ち、2006年のワールドカップ（W杯）イタリア大會(huì)では母國(guó)を24年ぶりの優(yōu)勝に導(dǎo)いた。12年には中國(guó)スーパーリーグの広州恒大の監(jiān)督に就任し、ACL（アジアチャンピオンズリーグ）など數(shù)々のタイトルを獲得。16年から19年1月まで中國(guó)代表を率いた。

イタリアのスポーツ紙ガゼッタ?デロ?スポルトの24日付の報(bào)道によると、リッピ氏はイタリアの「ラジオ2」のインタビューで、中國(guó)で指揮した経験について語(yǔ)った。その中でリッピ氏は「彼らにはサッカーの伝統(tǒng)というものがない。みんな卓球をやっていて、サッカーをしている子どもは見(jiàn)られない」「今、彼らはユース育成に力を入れ始め、學(xué)校內(nèi)のサッカーも組織されてきた。改善を行っているところだ」などと語(yǔ)ったという。

リッピ氏の中國(guó)サッカーに対する歯に衣（きぬ）著せぬコメントは、これが初めてではない。中國(guó)代表退任後に受けた中國(guó)メディアのインタビューでは、直前のアジアカップで「低レベルなミス」を繰り返して3失點(diǎn)を喫したことについて、「非常に怒りを感じた。（選手に）責(zé)任感や誇りはまったく感じられなかった」などと切り捨てた。

今回のリッピ氏の「サッカーの伝統(tǒng)ない」発言に対し、中國(guó)のサッカーファンからは「間違ったことは言ってないね」「だから、卓球では誰(shuí)も中國(guó)に勝てず、サッカーでは中國(guó)は誰(shuí)にも勝てないんだ」と賛同する聲が上がる一方、數(shù)十年前はアジアの強(qiáng)豪だったことから「伝統(tǒng)はあったんだけど、それが斷ち切られたんだ」という聲も見(jiàn)られた。

また、「中國(guó)にはまずサッカー場(chǎng)がない」「空き地にはみんなマンションが建つからな」「中國(guó)は土地が高いからな。サッカーをやらせてくれる場(chǎng)所なんてないよ」という聲や、「卓球の伝統(tǒng)だってないさ。みんな教室の中で勉強(qiáng)漬けだ」「勉強(qiáng)、勉強(qiáng)でサッカーなんてやらせてもらえない」「體育の授業(yè)がすぐに國(guó)語(yǔ)や數(shù)學(xué)の授業(yè)に変更されるんだもの」など、厳しい學(xué)力社會(huì)が背景にあると指摘する聲も寄せられている。（北田）