中國広東省広州市で、ある女性が代理店を通して申請した日本旅行用のビザに、見知らぬ人の寫真が貼られて戻ってくるという騒動が起こった。25日、中國紙?羊城晩報(bào)が報(bào)じた。

先日、中國政府により労働節(jié)（メーデー）が4連休に拡大されたことを受け、広州に住む王（ワン）さんは夫との日本旅行を計(jì)畫した。王さんは4月初旬に旅行アプリ「Fliggy（フリギー）」內(nèi)の検索でトップに出てきた「広州市太易國際旅行社」（以下「太易」）に3年間有効なビザの取得代行サービスを注文した。証明寫真が求められ、王さんはアプリで「寫真プリントサービス」を追加購入して自分の寫真データを送ったが、20日に屆いたビザを見てみると、名前やパスポート番號は自分のものなのに寫真だけが見知らぬ他人のものになっていたという。

「これでは入國審査に通らない」と王さんはすぐにFliggyのカスタマーサービスに問い合わせた。すると、「これは領(lǐng)事館側(cè)のミスですが、ビザを送り返してもらえればそこから2、3日以內(nèi)に修正済のビザをお送りします」と返答があった。しかし、王さんが22日にビザを送付したところ「ビザは修正ではなく改めて申請することになりました。おそらく30日にはお屆けできます」と通知された。王さんは「5月1日の朝の便に乗らないといけないのに、『おそらく30日に屆く』と言われても不安だ」と焦りをあらわにした。

王さんは続いて在広州日本國総領(lǐng)事館に直接問い合わせた。すると、領(lǐng)事館は「こちらでは1人分ずつ資料を管理しているので間違えることはない」とし、さらに「太易という代理店は領(lǐng)事館が指定するリストに載っていない」と返答。太易はFliggyアプリ上では「日本ビザ代行申請件數(shù)は月4300件。これまで10萬件以上の実績」と紹介されており、王さんの友人にも以前、同社を利用してビザの発行を受けた人がいた。

羊城晩報(bào)の取材によると、領(lǐng)事館の旅行管理責(zé)任者はこのような件は以前もあったが、領(lǐng)事館側(cè)に責(zé)任はないとの考えを示し、「われわれは旅行代理店に、申請者自身が個(gè)人情報(bào)を記入し裏に記名した寫真を貼った、不備のない資料を提出するよう求めている」と答えたという。

王さんは、「もう日本行きの航空券もホテルも予約してある。もし旅行計(jì)畫が臺無しになったら、損害を賠償してもらいたい」としているが、太易の馮（フォン）マネージャーは「日本ビザの発行プロセスはいくつかあり、どの段階で問題が発生したかは特定しづらい」「賠償については、まだ申請書の不備が當(dāng)社のミスによるものかどうかはっきりしていないのでなんとも言えない。王さんのビザに貼られていた寫真の女性からの問い合わせがないことからも、當(dāng)社よりあとのプロセスで手違いがあったと考えられる」とした。また領(lǐng)事館の指定リストに載っていない件に関しては「われわれは領(lǐng)事館指定の代理店と協(xié)力してビザ申請手続きを行っている」と説明した。（翻訳?編集/巖谷）