2013年3月25日、日中韓の自由貿(mào)易協(xié)定（FTA）交渉は10年の歳月を経てついにタイムテーブルを得た。今月26日には韓國(guó)?ソウルで初會(huì)合が行われ、2回目は中國(guó)、3回目は日本で行われる。だが日本が先日環(huán)太平洋パートナーシップ協(xié)定（TPP）交渉參加を発表したことが、日中韓のFTA交渉の足を引っ張る要因になると見られている。南方日?qǐng)?bào)が伝えた。

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日中韓はそれぞれ異なる経済水準(zhǔn)にあり、産業(yè)構(gòu)造に補(bǔ)完性があるため、FTA交渉の推進(jìn)は3カ國(guó)の経済、貿(mào)易、投資の発展を促し、世界経済におけるアジアの発言力を高めると見られている。

■過程：10年の歳月を経てついにタイムテーブルを得る

時(shí)は10年前に遡る。2002年末、中國(guó)のイニシアティブの下、日中韓首脳は日中韓自由貿(mào)易圏構(gòu)築のフィージビリティースタディーを行うことで合意した。研究を重ね、3カ國(guó)ですり合わせを行った結(jié)果、日中韓FTA交渉はついにタイムテーブルを得た。中國(guó)商務(wù)部（商務(wù)省）の沈丹陽（シェン?ダンヤン）報(bào)道官は先日の記者會(huì)見で、日中韓FTA交渉の初會(huì)合が3月26?28日に韓國(guó)?ソウルで開かれることを明らかにした。

「近年、WTO中心の多國(guó)間貿(mào)易システムの働きが弱まる一方で、地域的貿(mào)易協(xié)定が各國(guó)で深化?発展している。これは世界経済に統(tǒng)合に出現(xiàn)した新たな現(xiàn)象だ」。対外経済貿(mào)易大學(xué)國(guó)際経済倫理研究センターの劉寶成（リウ?バオチョン）主任は「世界経済が減速する中、各國(guó)ともに貿(mào)易手続きを簡(jiǎn)素化し、貿(mào)易コストを引き下げることを差し迫って必要としている。こうしたニーズが自由貿(mào)易圏の構(gòu)築を客観的に推し進(jìn)めている」と説明した。

また、「日中韓自由貿(mào)易圏を構(gòu)築すれば、3カ國(guó)ともに必要とするものを得られる」と劉氏は指摘?！钢袊?guó)は産業(yè)構(gòu)造の転換と高度化を差し迫って必要としている。こうしたニーズも貿(mào)易や投資を通じて満たすことができる。日本と韓國(guó)がこれにふさわしい市場(chǎng)であることは間違いない。このほか中國(guó)は日韓への投資を通じて産地優(yōu)勢(shì)を形成し、歐米保護(hù)貿(mào)易主義ブロックを避けることもできる」と説明した。

劉氏はさらに「日韓にしてみれば、対中貿(mào)易の深化は経済の持続的成長(zhǎng)の助けとなる?，F(xiàn)在も中國(guó)は人件費(fèi)、用地コスト、資源の面で強(qiáng)みを持ち、消費(fèi)能力も高まり続けている。これらはいずれも日韓に投資と市場(chǎng)の空間を與える」と説明した。

■焦點(diǎn)：日本のTPP參加が日中韓FTA交渉の足を引っ張る

業(yè)界は日中韓自由貿(mào)易圏について米國(guó)がアジア太平洋地域で推し進(jìn)めているTPPに対抗して國(guó)益を守るものと考えている。だが日本側(cè)の態(tài)度が曖昧で、「複數(shù)賭け」さえしていることが、自由貿(mào)易圏の構(gòu)築にとって最大のリスクとなっている。

日本の安倍晉三首相は今月15日、TPP交渉への參加を正式に発表した。劉氏は、「日本のTPP交渉參加は、日中韓自由貿(mào)易圏の構(gòu)築にとって短期的に足を引っ張る要因となる」と分析。また、「TPPは米國(guó)主導(dǎo)の貿(mào)易グループであり、経済的範(fàn)疇を遙かに超えて政治的要素に関わり、アジア経済に占める中國(guó)の地位に影響を與え、人民元の地域通貨化への牽制にもなる」と説明した。

だが、もし日韓がTPPと日中韓自由貿(mào)易圏に同時(shí)に加盟すれば、中國(guó)に優(yōu)位に働くとの楽観的分析もある。中國(guó)は日韓との協(xié)力の形を通じて、産地優(yōu)勢(shì)を享受し、TPPの多國(guó)間貿(mào)易優(yōu)遇條件を獲得できるというものだ。

頭が痛いのは、日本が米側(cè)のTPPの制約から、日中韓FTA交渉のプロセスに影響を與えることだ。もしFTA交渉が棚上げになれば、3カ國(guó)の利益が損なわれるだけでなく、より長(zhǎng)期的には北米自由貿(mào)易圏のたゆまぬ拡大とEUの財(cái)政?金融政策統(tǒng)合プロセスの推進(jìn)に伴い、アジアは歐米と対抗する貿(mào)易枠組みを欠くことになり、世界経済におけるアジアの発言力に影響が生じる。

劉氏は、「21世紀(jì)の経済成長(zhǎng)はアジアにある。だが結(jié)束と発言力を欠けば、たとえ比較的速い成長(zhǎng)を?qū)g現(xiàn)しても、その利益を得るのはアジア諸國(guó)ではなくなる」と指摘。さらに、「3カ國(guó)の切実な利益とアジア経済の地位に関わる狀況の時(shí)にふらふらしている日本は、平和的発展という先見の明を持ち、視野をもっと広げ、度胸をもっとつけ、アジア最大の、最も成長(zhǎng)性を備える経済國(guó)と一致協(xié)力すべきだ」と述べた。

■提言：FTA交渉は相互信頼と透明性が重要

日本のTPP交渉參加について沈報(bào)道官は先日の記者會(huì)見で「われわれは各國(guó)との意志疎通と交流を継続し、この交渉の影響を踏み込んで分析するとともに、自らの自由貿(mào)易圏戦略を加速する」と表明した。

それでは間もなく始まる日中韓FTA交渉において鍵となるのはどのような點(diǎn)だろうか。

交渉過程を知るある人物によると、次の段階の交渉で最大の鍵を握るのは政治的意志だが、日本の姿勢(shì)は最もふらついている。米側(cè)の打ち出したTPPを牽制する狙いから、中國(guó)は常に積極的な姿勢(shì)であり、交渉過程を全力で推し進(jìn)めるはずだ。

劉氏は、「日中韓自由貿(mào)易圏がもたらす貿(mào)易の円滑化は経済成長(zhǎng)の『正の和』要因であり、決して『ゼロサム』要因ではないことを認(rèn)識(shí)すべきだ」と指摘。また、「こうした狀況の下、日中韓の指導(dǎo)者は政治的要素を捨てて、感情的にならず、摩擦の激化を避けるべきだ。また、FTA規(guī)則の透明性を高め、相互信頼とウィンウィンを基礎(chǔ)に規(guī)則を制定すべきだ」と述べた。

劉氏はさらに「現(xiàn)段階ではなおさらに日中韓は相手を探るような接觸や工作的交渉を止め、持続的、共同的、建設(shè)的な準(zhǔn)備枠組みの構(gòu)築を提言し、自由貿(mào)易圏構(gòu)築の実質(zhì)的進(jìn)展を促すべきだ。また、3カ國(guó)の互恵という観點(diǎn)から外部の妨害を排除し、世界経済におけるアジアの発言力を高めるべきだ」と注意を促した。

実は中韓は2012年5月には2國(guó)間貿(mào)易協(xié)定について交渉を行い、中韓貿(mào)易?投資の発展を促した。中韓交渉は日中韓FTA交渉よりも早く、年內(nèi)に妥結(jié)する見通しとの分析がある。中韓FTA交渉が妥結(jié)すれば、日中韓交渉妥結(jié)の可能性も少し高まるかも知れない。

これについて劉氏は、「中韓2國(guó)間貿(mào)易協(xié)定は次善の選択だが、日中韓自由貿(mào)易圏構(gòu)築の突破口を開き、推進(jìn)することにもなる」と指摘した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/內(nèi)山）