中國(guó)は5月1日のメーデーを、法で定める祝日としている。労働者の権利や待遇を重視する社會(huì)主義國(guó)としての制度だが、実際には中國(guó)人労働者は世界で最も勤務(wù)時(shí)間が長(zhǎng)い。中國(guó)メディアの新京報(bào)のメーデーにちなむ解説記事として1日付で発表した。

中國(guó)では「中華人民共和國(guó)労働法」により、労働者の1日當(dāng)たりの労働時(shí)間は8時(shí)間を超えてはならず、1週間當(dāng)たりの標(biāo)準(zhǔn)労働時(shí)間は40時(shí)間と定めている。殘業(yè)を課すことはできるが、殘業(yè)時(shí)間を含めても1週間の労働時(shí)間は44時(shí)間を超えてはならない。

しかし、実際には1週間の労働時(shí)間が44時(shí)間を超す「違法狀態(tài)」が長(zhǎng)年にわたり続いている。中國(guó)國(guó)家統(tǒng)計(jì)局の調(diào)べによると、2003年から2017年まで、労働者の1週間當(dāng)たりの平均労働時(shí)間が44時(shí)間以下だったことはない。世界的な金融危機(jī)の影響があった2008年は44．6時(shí)間、09年は44．7時(shí)間と44時(shí)間臺(tái)だったが、それ以外の年はすべて45時(shí)間以上だった。最も長(zhǎng)かったのは2005年の47．8時(shí)間。2017年には45．7時(shí)間だった。

統(tǒng)計(jì)局の最新の発表では、2019年3月における就業(yè)者の1週間當(dāng)たりの労働時(shí)間は46．0時(shí)間だった。1週間の勤務(wù)日數(shù)を5日とすれば、1日當(dāng)たりの労働時(shí)間は9．2時(shí)間だったことになる。

また、生活者が1日の時(shí)間を何のために費(fèi)やしたかを調(diào)べたところ、2017年時(shí)點(diǎn)で中國(guó)人は年間を通じて1日當(dāng)たり5．44時(shí)間を、報(bào)酬を得るための労働に使っていた。同じ指標(biāo)が日本人の場(chǎng)合には5．34時(shí)間、韓國(guó)人は4．49時(shí)間、インド人4．48時(shí)間で、中國(guó)人は世界で最も「賃金目的の労働」を長(zhǎng)くしていることが分かった。

同じ指標(biāo)は米國(guó)人の場(chǎng)合4．22時(shí)間、英國(guó)人は4．22時(shí)間、ドイツ人では3．68時(shí)間と、それほど長(zhǎng)時(shí)間ではない。フランス人の場(chǎng)合には2．76時(shí)間、イタリア人は2．42時(shí)間と、中國(guó)人の半分程度かそれ以下だ。

記事は、各國(guó)の狀況を調(diào)べれば、仕事時(shí)間の長(zhǎng)さと生産力は比例していないことが分かると指摘。例として、年間勤務(wù)時(shí)間が1356時(shí)間と比較的短いドイツでは、労働者1人が1時(shí)間當(dāng)たりに創(chuàng)出するGDPは72．2ドル（約8040円）で、年間勤務(wù)時(shí)間が2257時(shí)間であるメキシコの3．3倍に相當(dāng)するという。

記事は、単位時(shí)間當(dāng)たりの生産性に限りがある國(guó)では、労働者にとっては長(zhǎng)時(shí)間働くことが、豊かになるための唯一の選択になると指摘。

記事は、日本では「過(guò)労死」の問(wèn)題が重視され、2019年4月には殘業(yè)についての法的規(guī)制が強(qiáng)化されたと紹介。日本人は過(guò)労死現(xiàn)象を避けて、仕事と生活のバランスを取り戻すことを試みるようだと解説。ただし、「殘業(yè)文化」を崩そうとするには、時(shí)間がかかるものだと論じた。（翻訳?編集/如月隼人）