Record China 2013年3月27日(水) 23時45分
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26日、米金融大手「シティバンクN.A」はこのほど、香港全體で100萬香港ドル(約1200萬円)以上の資産、または流動資産を有している富豪が過去最高の60萬1000人に達したことを明らかにした。寫真は香港。
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2013年3月26日、人民日報海外版によると、米金融大手「シティバンクN.A」は今月19日、2012年度版の香港の富豪調(diào)査の結(jié)果を発表。香港全體で、100萬香港ドル(約1200萬円)以上の資産または流動資産を有している富豪が、過去最高の60萬1000人に達したことが明らかになった。これは、香港人の12人に1人が富豪である計算になる。うち、1000萬香港ドル(約1億2000萬)以上を有する富豪は19萬5000人だ。
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また、香港紙?文匯報によると、大幅に増加する富豪の利益の主な出所は、不動産と株式の売買。富豪60萬1000人のうち、51%が2012年、株式市場で得た利益が最も多かったとし、18%が高騰を続ける不動産市場で利益を上げたとしている。また、初めて富豪の仲間入りを果たした人のうち、32%が不動産売卻で富を築き、同割合は2011年の16%から倍増となった。
さらに、「シティバンクN.A」の委託を受けた香港大學(xué)が今年1月に実施した調(diào)査に応じた富豪のうち、42%が13年「不動産価格は上昇する」と楽観的な見方を示した。同比率は11年の6%人から大幅増となった。
■中流層がそろばん上の富豪に
一方、香港の富豪が急増すると伝えたニュースに対し、香港紙?明報は、富豪の仲間入りをしたにもかかわらず、素直に「喜べない」という陳さんのエピソードを紹介している。
娘2人を持つ陳さん一家は、香港で最も人口の多い沙田區(qū)に家を構(gòu)えていた。しかし、娘をもっと良い學(xué)校に通わせたいと考え、引っ越すことを決意。今年初めに約100萬香港ドルで自宅を売卻した。ところが、その後そろばんをはじいてみると、再びマイホームを買うにはお金が足りないことに気付いた。一方、同區(qū)で借家を借りるにも1カ月1萬8000?2萬香港ドル(約22萬5000?25萬円)が必要だ。陳さんは過去に、投資に失敗した経験があるため、家を売って得たお金を投資に回すのは怖いというが、考えてみると100萬香港ドルも約4年分の家賃に消えそうなのだ。
ただ現(xiàn)金100萬香港ドルを手に入れただけであるのに「富豪」に數(shù)えられることに関して、陳さんは「本當の富豪ではない」と肩を落とす。富豪に仲間入りした多くの人が、陳さんと同様、家を売卻しなければならない狀況になって現(xiàn)金を得ただけで、実際に裕福な暮らしをしているというわけではないのだ。さらに、香港ではインフレが続く形勢に、陳さんは「富豪」の定義を「100萬米ドルの資産を有している人」と変えるべきだと訴えている。
■富豪の増加は「グッドニュース」とは限らない
「シティバンクN.A」のここ3年の報告を見てみると、香港で100萬香港ドルの資産を有する富豪は、V字型回復(fù)を見せ、10年の55萬8000人から11年に一旦52萬7000人に減少した後、12年に60萬1000人に増加した。同データは流動資産評価から算出したものであるが、數(shù)萬人の現(xiàn)金がなぜ突然大幅に増加したのだろう?
ある學(xué)者は、ほとんどの富豪が不動産を売買して利益を得ていると見ている。
しかし実際には、香港ドルで計算した「富豪」は、中國本土では80萬元以上の資産を有しているグループにすぎない。中國本土のホワイトカラーは、それぐらいのお金なら多くの人が銀行に蓄えているが、標準的な家を買うにもまだ足りず、「富豪」と稱賛するには値しないと考えている。また、香港では社會における所得分配の不平等さを測る指標?ジニ系數(shù)が0.537と社會騒亂多発の警戒ライン0.4を大きく超えており、世界で発達した経済體のうち、最も貧富の差が激しい地域とされているのは注目に値する。香港は富豪の割合と不動産の上場率はいずれも1割を超えており、それが実業(yè)の発展の結(jié)果であるならもちろん喜ばしいことであるが、不動産転がしの結(jié)果で、しかも貧富の差をさらに広げているというなら、大きな問題だ。(提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KN?編集/內(nèi)山)
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