2019年5月12日、環(huán)球時(shí)報(bào)は、米中貿(mào)易戦爭(zhēng)において中國(guó)が米國(guó)にしたたかな打撃を與えうる3つの切り札を持っているとする評(píng)論記事を掲載した。

記事は「米國(guó)との貿(mào)易戦爭(zhēng)において、中國(guó)には2つの小さな切り札と1つの大きな切り札がある」とし、この3つの切り札について説明している。

1つ目の小さな切り札は、米國(guó)へのレアアース輸出を完全に禁止すること。あらゆる半導(dǎo)體チップ製品に必要とされる有色金屬の原料となるレアアースは中國(guó)が世界の産出量の95％を占めていることに言及し、「中國(guó)が徹底的にレアアースを禁輸すれば、米國(guó)では多くのものが製造できなくなる。自國(guó)で採(cǎi)掘しようにも需要を満たすレベルに到達(dá)するには何年もの時(shí)間が必要になる。そのころには中國(guó)でハイエンドなチップ製品が作れるようになっているはずだ」と論じた。

2つ目は米國(guó)債の大量売卻を挙げている。2008年の世界金融危機(jī)時(shí)に中國(guó)政府は世界の流れに逆らって3カ月間米國(guó)債を売らずに持ち続け、これにより信用を安定させ、米國(guó)に活路を與えたと説明?，F(xiàn)在中國(guó)は2兆ドル（約220兆円）の米國(guó)債を持っており、これを売卻すれば米國(guó)経済は悲慘な目に遭うことになるとした。

そして、大きな切り札として「米國(guó)市場(chǎng)が中國(guó)に持つ市場(chǎng)」を挙げた。記事は昨年米國(guó)企業(yè)が中國(guó)市場(chǎng)で3800億ドル（約41兆6000億円）余り稼いだのに対し、中國(guó)企業(yè)は米國(guó)市場(chǎng)で200億ドル（約2兆2000億円）余りしか稼いでいおらず、その差が非常に大きいことを指摘。そこで市場(chǎng)の均等を訴えて中國(guó)市場(chǎng)における米國(guó)企業(yè)製品の販売を制限すれば、中國(guó)市場(chǎng)に依存してきた米國(guó)企業(yè)に大きな痛手を與えることができるとし、その例としてビュイックブランドを展開(kāi)するGM（ゼネラルモーターズ）や、アップルを挙げている。（翻訳?編集/川尻）