スリランカで4月21日に発生した教會や高級ホテルを狙った爆破テロで、中國人は6人が死亡したことが分かった。うち4人は20～30代の海洋科學(xué)研究者で、中國の観測船の交代要員として、爆発が発生したコロンボ市內(nèi)のホテルに滯在していた。北京青年報が5月1日付で報じた。

爆破事件の犠牲になった中國人研究者は、中國科學(xué)院南海海洋研究所に所屬する潘文亮さん（38歳）と李健さん（38歳）、政府?自然資源部第一海洋研究所に所屬の李大偉さん（30歳）、博士課程の大學(xué)院生だった王立偉さん（28歳）の4人。

4人はコロンボで中國の科學(xué)観測船「実験3」に乗り組む予定だった?！笇g験3」は東インド洋で観測を行う3月20日に広州を出港。観測期間は6月1日までだったが、4月20日から24日までコロンボ港に停泊し、補(bǔ)給と人員の交代を行う予定だった。

「実験3」は予定通り4月20日にコロンボ港に到著し、21日からの補(bǔ)給と人員交代のために準(zhǔn)備を始めた。一方、潘さんらは、「実験3」の航海後半の観測作業(yè)を行う予定で、4月18日と19日に分けてコロンボに到著し、いずれも市內(nèi)のキングスベリーホテルに宿泊した。

一行は21日朝、ビュッフェ式の朝食を食べるためにホテル內(nèi)のレストランに行き、午前8時45分ごろに発生した爆発に巻き込まれたという。また、同じ爆発では「実験3」の交代要員3人を含む中國人5人が負(fù)傷した。

負(fù)傷した交代要員は広州に戻って手術(shù)を受けるなどした?；貜?fù)は順調(diào)だが、心理カウンセリングを受け始めたという。7人は負(fù)傷せず、現(xiàn)地で行方不明者との連絡(luò)などに協(xié)力した後に、26日までに帰國した。

事件発生時、「実験3」には71人が乗り組んでいた。同船は乗員の上陸許可を取り消し、要員の交代も斷念して補(bǔ)給だけを行い、23日にコロンボを出港した。

記事は亡くなった潘文亮さんの家族と連絡(luò)が取れたとして事情を紹介。潘さんは山西省の農(nóng)村で生まれたが、子どものころからとにかく勉強(qiáng)ができ、中國科技大學(xué)に成績トップで合格した。南海海洋研究所に就職してからも極めて優(yōu)秀で、潮流の流れなどについての重要な研究プロジェクトに多く參加した。

仕事には真面目すぎるほどで、1年の半分ぐらいは家から離れての作業(yè)に従事したため、家族と過ごす時間は少なかったという。一方で、潘さんが指導(dǎo)していた學(xué)生の間では潘さんのことが話題になると、「トランプのスーパー名人だったこと」を真っ先に思い出すという。他人と打ち解け楽しく過ごすことを好む一面もあったようだ。

事件発生の知らせを受け、潘さんの父親と妻が現(xiàn)地に赴いた。二人は潘さんの遺骨を持って広州に戻った。潘さんの父親は帰國してからようやく、「これまでもなかなか會えなかった息子だが、これで本當(dāng)に戻ってこなくなってしまったのだなあ」と、現(xiàn)実を受け入れる心境になったという。（翻訳?編集/如月隼人）