「中國は“白人”ではない」発言に警鐘=中國との「文明」の勝負は危険―米紙

Record China    2019年5月8日(水) 5時50分

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米華字メディア?多維新聞は5日、米國務省のキロン?スキナー政策立案局長の「イデオロギーを異にする中國との文明の衝突に備える」という発言に対して米ワシントン?ポスト紙が「欠陥があり、危険だ」と反論していることを報じた。資料寫真。

米華字メディア?多維新聞は5日、米國務省のキロン?スキナー政策立案局長の「イデオロギーを異にする中國との文明の衝突に備える」という発言に対して米ワシントン?ポスト紙が「欠陥があり、危険だ」と反論していることを報じた。

スキナー政策立案局長は4月30日、「中國は米國にとって初めての、異なるイデオロギーを掲げる強大なライバルであり、我々は『非白人』國家である中國との文明の衝突に備えるべきだ」と発言した。これに対して米ワシントン?ポスト紙は「中國人が白人でないがゆえに『文明的衝突』が起こるとする論には欠陥があり、非常に危険だ」と反論した。

同紙は「文明的背景を根拠としたイデオロギーを米中の競爭の中心とみなすのがそもそも間違っている。かつて米國と爭ったナチス?ドイツやソ連との間にはイデオロギーの対立がなかったと言うのか」と指摘。「スキナー氏は『冷戦は西側(cè)諸國の“身內(nèi)同士”で起こったのであって、文明の衝突が原因で起こったのではない』と主張しているが、文明に基づいて國家をカテゴリー化するというやり方自體、アイデンティティーの多様性や偶発性を無視している」と述べた。

またスキナー氏の「中國は米國にとって初めての『非白人』ライバルである」という発言に対しても、「結(jié)局のところ、この議論はイデオロギーでも文明でもなく、人種の問題。冷戦の相手だったソ連と異なり、中國は白人主體の國ではないのだから従來のやり方を當てはめるべきではない」「さらに初めての『非白人』ライバルという言い方もおかしい。第二次大戦以前は日本も米國にとって強大なライバルであったが、『日本人は人種的に異なるため対等に扱われることはない』とみなされていた」と批判した。

スキナー氏の発言が米國內(nèi)でも批判を浴びていることについて、6日の定例記者會見で質(zhì)問を受けた中國外交部の耿爽(グン?シュアン)報道官は、「『文明的衝突』、ひいては人種主義の観點から米中関係を扱うなど荒唐無稽であり、批判されて然るべきだ」とし、「これまでの歴史や現(xiàn)実を鑑みれば明らかなように、中國と米國は『和すれば共に利し、爭えば共に傷つく』関係だ。我々にとって協(xié)力こそが唯一の正しい選択肢である。関係者には時代遅れの冷戦思想やイデオロギー、人種差別を排除して、正しく米中関係に向き合ってほしい」とコメントした。

ワシントン?ポストは「今後、米中の人種的な差異に焦點を當てた外交政策を米國が展開すれば、中國では強硬派の力が強まり、政府がより過激な外交手段を採ることを支持するようになるだろう」と予測している。(翻訳?編集/巖谷)

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