2013年3月26日、日中韓自由貿(mào)易協(xié)定（FTA）交渉の初會(huì)合が韓國(guó)の首都ソウルで行われた。日中韓は年內(nèi)に3回會(huì)合を行う予定で、第2回は中國(guó)、第3回は日本で行われる。28日付で國(guó)際金融報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

日中韓FTA交渉の背後にはTPPの影が長(zhǎng)年常につきまとってきた。特に2009年に米國(guó)が參加したことでTPPの概念、範(fàn)囲、戦略に本質(zhì)的な変化が生じた。

■貿(mào)易の「二股作戦」に出た日本

TPPは米國(guó)の提唱する枠組みであるうえ、中國(guó)はその交渉に參加していない。このため経済的に中國(guó)を牽制する意図を持つこの協(xié)定は日本を歓迎すると同時(shí)に、各方面の敏感な神経を逆なでしている。日本の安倍晉三首相は米國(guó)と歩調(diào)を合わせてTPPを?qū)澲袌R力の道具にする考えがあることを少しも隠していない。だがより実務(wù)的な観點(diǎn)から見ると、日米中という経済大國(guó)は獨(dú)特なトライアングル構(gòu)造であることが運(yùn)命付けられている。

安倍首相が今月の訪米で伝えたTPP交渉參加決定のタイミングは、日本が現(xiàn)在貿(mào)易戦略の調(diào)整中であり、今後一定期間TPP交渉とFTA交渉を並行して進(jìn)めることを示している?！脯F(xiàn)在日本は『両賭け』戦略をとるほかにない」と中國(guó)國(guó)際問題研究所世界経済?発展研究部の魏民（ウェイ?ミン）副研究員は指摘した。

中國(guó)社會(huì)科學(xué)院日本研究所の厖中鵬（マン?ジョンポン）氏は取材に「日本にとってTPPと日中韓FTAはどちらも容易に妥結(jié)できる交渉ではない」と述べた。

TPP交渉には現(xiàn)在11カ國(guó)が參加している。7月に正式參加する日本を加えれば、この環(huán)太平洋地域の多國(guó)間貿(mào)易交渉枠組みは12カ國(guó)になる。厖氏は「12カ國(guó)は経済発展水準(zhǔn)が同じというわけではなく、TPP參加の動(dòng)機(jī)も異なる。そして多國(guó)間貿(mào)易交渉というものは、いずれも各國(guó)の経済貿(mào)易の各方面におよび、複雑なものであり、長(zhǎng)期化も必至だ」と述べた。

TPPと比べると日中韓FTA交渉は參加國(guó)がずっと少ないが、3カ國(guó)間の違いや溝も一目瞭然だ。厖氏は「日本は成熟した先進(jìn)経済國(guó)、韓國(guó)は新興の先進(jìn)経済國(guó)、中國(guó)は急速に発展している経済國(guó)だ。日中間、日韓間には根深い領(lǐng)土問題がある。日韓間には激しい経済競(jìng)爭(zhēng)があり、両國(guó)ともに中國(guó)市場(chǎng)を奪い合っている。日本は國(guó)內(nèi)に強(qiáng)大な農(nóng)業(yè)保守勢(shì)力を抱え、農(nóng)産物の関稅を引き下げる各種の貿(mào)易協(xié)定に反対し、日中韓FTAにも反対している」と指摘した。

■2つを同時(shí)に得ることはできない

日本の蟲のいい計(jì)算ではTPPとFTAのどちらも得ることが最も理想的な結(jié)果だが、それは不可能だ。TPPはFTAよりもランクが高い。これは実現(xiàn)がより困難なことを意味する。

魏氏は「経済的観點(diǎn)から分析すると、日中韓FTAが日本にもたらす利益はTPPを上回る。難しさから言うと、日本國(guó)內(nèi)の抵抗が大きいため、TPP交渉はより困難だ。だが日本にとってTPPが持つ意義は主に政治的なものだ。日本は米國(guó)に迎合し、米國(guó)の力を借りて中國(guó)との均衡を図るため、米國(guó)の誘いを斷ることはできない。このため日本は各貿(mào)易協(xié)定の間でふらふらし、経済的利益、政治的利益を天秤にかけ続けており、いずれか一方を斷ることができずにいる」と説明?！窽PPとFTAは互いに衝突する?，F(xiàn)在日本は中韓とFTA交渉を行っているが、米國(guó)の圧力は明らかであり、米國(guó)を顧みないことは難しい。日中韓FTA交渉に熱意を傾けても、ひとたび國(guó)內(nèi)のTPP反対勢(shì)力を上手く片付ければ、TPP交渉によりのめり込むだろう」と述べた。

■TPPはすでに中國(guó)の國(guó)有企業(yè)を「立ち入り禁止」にした

TPPの貿(mào)易枠組みで日米の強(qiáng)大な経済力がもたらす貿(mào)易効果も見くびることはできない。厖氏は「もし日本が順調(diào)にTPP交渉を妥結(jié)した場(chǎng)合、このいわゆる環(huán)太平洋経済貿(mào)易協(xié)定は事実上、日米両國(guó)主導(dǎo)の日米TPPとなり、日米の経済関係を強(qiáng)化する一方で、米中の経済貿(mào)易関係の発展を阻害することにもなる」と指摘した。

こうした影響は日中の経済貿(mào)易にもおよぶ。厖氏は「日米の経済貿(mào)易関係の強(qiáng)化は日中の経済貿(mào)易関係に打撃を與える。日中間ではすでに相互補(bǔ)完的な経済貿(mào)易體制が形成されている。中國(guó)は市場(chǎng)、日本は投資者、技術(shù)保有者だ。だが米國(guó)市場(chǎng)が日本に大きく開放されると、TPPによって日本製品の米國(guó)市場(chǎng)進(jìn)出の敷居が下がり、日本の資金やハイテク製品、技術(shù)が米國(guó)という大市場(chǎng)に進(jìn)入する。一方、日中間のFTA交渉が妥結(jié)しなければ、日中貿(mào)易は低い水準(zhǔn)で上下するだけの貿(mào)易レベルにとどまる」と指摘した。

「それだけではない。TPPは日中韓FTAおよびその他のアジア太平洋または東アジアの経済統(tǒng)合枠組みの効果を打ち消し、打撃を與える。TPPは日中韓FTAの市場(chǎng)よりも大きい」と専門家は指摘。「TPPには『國(guó)有企業(yè)に対する政府の優(yōu)遇措置や補(bǔ)助金を制限する』との規(guī)定もある。公にはベトナムを念頭に置いたものだが、実はそれよりも暗に中國(guó)を念頭に置いている。中國(guó)の製造業(yè)の基幹ブランドは一般に國(guó)有企業(yè)だ。この規(guī)定は中國(guó)の基幹製造業(yè)ブランドを叩き、中國(guó)の基幹製造業(yè)の輸出ルートを塞ぐものだ」と述べた。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/TF）