2019年5月10日、南シナ海で米國(guó)と中國(guó)のせめぎ合いが緊迫の度を増している。海外メディアは「中國(guó)が米本土を射程に収める核弾頭搭載の原子力潛水艦を配備」と報(bào)道。これに対抗するかのように、米國(guó)は中國(guó)が実行支配下の置く島しょ周辺を艦艇が航行する「航行の自由作戦」を繰り返している。

ロイター通信によると、中國(guó)が核攻撃能力を備えた弾道ミサイルを搭載の原子力潛水艦を常駐させているのは、南シナ海に浮かぶ海南島の海軍基地?！感l(wèi)星畫像では基地には原潛や潛水艦を護(hù)衛(wèi)する水上艦艇や戦闘機(jī)が見える」などと伝えた。

米國(guó)防総省によると、中國(guó)の「晉級(jí)」戦略原潛は核弾頭を裝填（そうてん）したミサイルを最大12発搭載可能で、推定射程は7200キロに達(dá)する。中國(guó)は敵の先制核攻撃に核で報(bào)復(fù)する海中からの「第二撃能力」の整備と合わせ、最終的には米國(guó)やロシアのような空、海、陸における核戦力のトライアド（核の三本柱）態(tài)勢(shì)の構(gòu)築を狙っているとみられている。

海南島は核兵力の増強(qiáng)と展開にとって重要な戦略拠點(diǎn)となる。中國(guó)を取り巻く水域の中で、黃海は淺過(guò)ぎるため、弾道ミサイル搭載型の大型潛水艦を隠すには適さない。東シナ海は十分な深さがあるものの、朝鮮半島、日本列島、臺(tái)灣に囲まれている上、米國(guó)と日本が最新鋭の対潛水艦兵器を配備して警戒を続けている。

一方、南シナ海は広さも深さも潛水艦の隠密行動(dòng)には適している、と専門家は指摘する。フィリピン東方の太平洋に核裝備の潛水艦を展開すれば、米國(guó)をミサイルの射程に捉えることができる。それを狙う中國(guó)にとって海南島は軍事的な要衝であり、南シナ海の制海権は何としても手放すことはできない、とされる。

さらにロイター通信は國(guó)際戦略研究所（IISS、英ロンドン）のリポートを引用?！钢袊?guó)は海南島だけでなく、南沙（英語(yǔ)名?スプラトリー）諸島や西沙（同?パラセル）諸島で実効支配する島や礁にもレーダー?通信施設(shè)などを整備した。いずれも（中國(guó)を監(jiān)視する外國(guó)の）対潛水艦作戦を支援する目的で造られたものだ」と報(bào)じた。

これに対し、米國(guó)は中國(guó)が南沙、西沙諸島で中國(guó)が建設(shè)した人工島周辺などの海域で「航行の自由作戦」を頻繁に実施。6日にも米海軍第7艦隊(duì)（橫須賀）のミサイル駆逐艦「プレブル」と「チャン?フーン」の2隻が南沙諸島のジョンソン南（中國(guó)名?赤瓜）礁とガベン（南薫）礁の12カイリ（約22キロ）以內(nèi)を航行した。

第7艦隊(duì)の報(bào)道官は聲明で「米軍は日常的に南シナ海を含むインド太平洋地域で作戦を展開している。米國(guó)は國(guó)際法が許せばどこでも飛行、航行し、作戦を展開する。われわれは日常的で通常通りの『航行の自由作戦』を今後も続ける」と強(qiáng)調(diào)。中國(guó)外交部の耿爽報(bào)道官は6日の定例會(huì)見で「中國(guó)は強(qiáng)烈な不満と斷固たる反対を表明する」と猛反発した。（編集/日向）