2019年5月11日、米國(guó)のトランプ政権は10日、輸入する年間2000億ドル（約22兆円）分の中國(guó)製品にかける追加関稅率を予定通り10％から25％に引き上げた。中國(guó)商務(wù)部は報(bào)復(fù)を宣言したが、実際に追加関稅が適用されるのは數(shù)週間先。米中両國(guó)は協(xié)議を継続する方針で、延長(zhǎng)戦の攻防がなお続く。

米中両國(guó)は昨年7～9月、3回にわたり相互に追加関稅を発動(dòng)。昨年12月の首脳會(huì)談で、追加関稅を見合わせる「一時(shí)休戦」で合意し、中國(guó)の知的財(cái)産権侵害問(wèn)題などの是正策を閣僚間で協(xié)議してきた。

ロイター通信によると、中國(guó)政府は米中貿(mào)易交渉の合意文書案の全7章に修正を加え、今月3日までに米國(guó)側(cè)に提示した。合意文書案は150ページ近くに及ぶが、中國(guó)政府が加えた修正はこれまでの交渉を白紙に戻すような內(nèi)容だったという。さらに中國(guó)は知的財(cái)産?企業(yè)秘密の保護(hù)、技術(shù)の強(qiáng)制移転、競(jìng)爭(zhēng)政策、金融サービス市場(chǎng)へのアクセス、為替操作の各分野で問(wèn)題解決に向け法律改正を行うとの約束もほごにしたとみられる。

これに対し、激怒したトランプ大統(tǒng)領(lǐng)は5日、ツイッターに「10日に関稅を25％に引き上げる」と投稿。米通商代表部（USTR）は8日、関稅率を米東部時(shí)間10日午前0時(shí)1分（日本時(shí)間10日午後1時(shí)1分）に引き上げると官報(bào)で公示した。

米中両政府は9日と10日に米ワシントンでライトハイザーUSTR代表、劉鶴副首相らによる閣僚級(jí)協(xié)議を再開したが、合意できなかった。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は中國(guó)の習(xí)近平國(guó)家主席から8日に「問(wèn)題を打開するために共に努力しよう」という內(nèi)容の書簡(jiǎn)を受け取ったと説明?！袱饯椁摔入娫挙菂f(xié)議するだろう」とトップ交渉に前向きな姿勢(shì)も示した。

25％への追加関稅率引き上げは、家具や食料品、革製品など生活関連の製品も含めた約5700品目が対象。ただ、引き上げ前に中國(guó)から出荷された製品は10％が適用され、船便なら米國(guó)に到著するまで數(shù)週間かかる。追加関稅の影響が本格化するまでに一定の「猶予期間」を設(shè)けた格好だ。

この期間に米中両國(guó)が歩み寄れるかが今後の焦點(diǎn)だが、米中の立場(chǎng)には隔たりがあり、協(xié)議の進(jìn)展は期待薄。トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)は10日、ツイッターで2日間の協(xié)議を評(píng)価し、対話継続を明言したが、これに先立っては2000億ドル分に加え、まだ追加関稅を課していない3250億ドル（約35兆7500億円）規(guī)模の中國(guó)製品についても「近いうちに関稅率が25％になる」と警告している。

中國(guó)共産黨系の環(huán)球時(shí)報(bào)は社説で米中雙方が依然として合意を望んでいると強(qiáng)調(diào)しつつ、両國(guó)は休戦段階から「戦いながら交渉」する狀態(tài)に入る準(zhǔn)備を進(jìn)めていると指摘。早期の狀況好転に悲観的な見方を示した。（編集/日向）